まず土曜日の紫苑ステークスから。稍重までで収まった馬場で、スローペースの前残りのレースになりました。勝ったマルターズディオサは、GⅠ2着でチューリップ賞を勝っている実績馬ですが、桜花賞・オークスでは結果が出ておらず、距離に限界があるとも見られていました。この2000mの紫苑Sを勝ったので、それを払拭して見せた訳ですが、スローだったことが味方した面もあるかもしれません。2着のパラスアテナは、中段から4コーナーでスッと前に入った武豊騎手のファインプレーが目立ちました。3着のシーズンズギフトも、ルメール騎手の位置取りが効きました。惜しかったのが、6着に敗れたウインマイティー。後方からここまで差してきたのは、唯一この馬だけでした。本番でも、重馬場ならば、この馬を狙っても面白いと思います。
次は中京のセントウルステークス。勝ったダノンスマッシュは横綱相撲。スタート4番手で、理想的なレース運びでした。あとは本番での走りだけ。ビックリは2着のメイショウグロッケで、この馬は年齢とともに、短距離の方が合ってきた感じ。ペースの厳しい短距離GⅠでも、バテない良さを活かせれば面白い存在。出れればの話ではありますが‥。
最後に中山の京成杯オータムハンデ。前残りのスローの展開、勝ったトロワゼトワル、2着のスマイルカナともに、狙い通りのレースが出来ました。後ろから差した馬の中では、ジャンダルムとアルーシャが惜しかった。このコースへの適性の高さを示しました。