先週のゴルフ全米オープンは、連休中だということもあり、4日間ともに早朝から中継を全部観てしまいました。特に、松山英樹プロの我慢強い、粘り強いゴルフに、遂に日本人初の男子メジャートーナメント初制覇か!? という期待もあって、TVに釘付け状態に。その結果、最終日の残念な結末に、放心状態の中、「松山選手に何が足りないのか?」と、ずっと考えておりました。
世界アマチュア選手権を制して、翌年のマスターズでもベストアマチュアに、そして、プロになってからの輝かしい戦績を見れば、彼の才能に疑いの余地はありません。そして、全米オープンの中継を見ても明らかなとおり、プレー前後の練習量の多さは、他のプロを圧倒的に凌駕。それが、長い期間に亘って、世界トップ30の地位を維持し続けている理由ではあるのですが、なぜか、メジャーに勝てない!
いろいろ、考え抜いた挙句に、考えついた理由が、「オリジナリティの無さ」。
例えば、今年の全米オープンを勝ったB.デシャンポー。筋トレ好きのパワーゴルフばかり報じられていますが、全てのアイアンシャフトの長さ・品質を同じにしたり、論理的にゴルフに改革をもたらしている「科学者」ゴルファーであります。まさに唯一無二のプロゴルファー。そして、全米プロを勝ったC.モリカワ。日系三世のモリカワは、PGAプロの中では飛距離が足りませんが、シュートゲームとパットを磨きぬいて至極レベルに達して、初メジャーをモノにしました。今のPGAツアーの方向性とは真逆ですが、毎回優勝争いは出来なくても、時々ハマる試合では、抜群の強さを示せることができるゴルファー。
松山英樹プロにも、彼にしか出来ない、あるいは彼にしか有り得ない、何かオリジナリティを付加できれば‥。これが、松山プロに、強烈な爆発力を与える気がいたします。このあたりは、また別の機会にお話したいと思います。