金融マーケットと馬に関する説法話

普段は資産運用ビジネスに身を置きながら、週末は競馬に明け暮れる老紳士の説法話であります。

【朝日杯将棋オープン戦】 藤井聡太二冠 終盤の凄み炸裂!

2021-02-11 19:09:07 | 将棋

 2月11日に開催された朝日杯将棋オープン戦の準決勝・決勝で、藤井聡太二冠が、準決勝で渡辺明名人を、決勝で三浦九段を破り、3回目の優勝に輝きました。

 もともと終盤力が抜群に強い藤井聡太二冠は、持ち時間の短いトーナメント方式の公式戦が得意なのですが、それにしても、今回の準決勝・決勝ともに見ごたえのある激闘となりました。

 まず、現役最強の渡辺明名人との準決勝ですが、序盤は渡辺名人の構想どおりとなり、途中の形勢は行ったり来たりでしたが、終盤にはハッキリ渡辺名人の勝勢となりました。しかし、そこからギリギリの攻防手が続いて、最後には渡辺名人の1手のスキを突く形で逆転勝利となりました。

 次の決勝戦も、序盤は三浦九段の構想どおりで、流れは完全に三浦九段のものになりましたが、終盤に入ってからの攻防手により、ここも逆転勝利

 まぁ、まるでジャイアント馬場か、アントニオ猪木のプロレスみたいな勝ち方で、危ない局面を何度も切り抜けながら、結局は最終盤に、16文キックか、コブラツイストで、相手をギブアップに追い込むという内容。恐れ入りました。

 これで朝日杯オープン戦は3回目の優勝。持ち時間の短い公開型のトーナメントは、この他にも銀河戦も優勝しており、あとはNHK杯戦とJTプロ公式戦の2つ。ここも勝つのは時間の問題だと思います。


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【競馬】 競走馬の適性距離は「気性」で決まる! ③

2021-02-11 08:39:12 | 競馬

【昨日の続きです】

 

 昨日まで、競馬のレース(1000~3600m)は、人間の陸上競技に例えれば、400~1500m程度なので、走りに必要な能力は殆ど同じであり、その距離適性を分けるのは「馬の気性」が主因であると述べて参りました。

 これに対して、「いや、人間の陸上競技でも、400mと1500mの適性では、求められる瞬発力とその持続力のレベルは微妙に異なるはず。それに伴い、筋肉の付け方や訓練の方法も異なるのではないか」というご指摘がありました。全くそのとおりです。

 短距離になればなるほど、GⅠレースでは、そのスピード=瞬発力の絶対値がモノを言う世界になってきますし、1600m、2000mとなるにつれて、スピードの持続力、すなわち「良い脚をいかに長く使うことができるか」という要素が徐々に大きくなっていきます。直線の長い府中や阪神では特に重要になってきます。

 つまり、適性距離を決める要素として「気性」は主因であるものの、それが全てではないということ。特にGⅠレースのような頂点の闘いになれば、その中でも、研ぎ澄まされたスピード因子=瞬発力因子や、その持続力因子がピリピリと効いてくることも事実。

 また直近の調教技術の進歩も凄まじく、同じ馬に対して、マイル対応や2400m対応のための直前調教を変えて、微妙に「瞬発力」か、「持続力」か、の微調整が行えるようにもなっています。

 以上のように、馬の適性距離は「気性」を主因に、「瞬発力」と「持続力」の微妙なバランスによって決まっていくことになります。かつては「血統表」だけを見て判断する傾向が強かったのですが、今は、その馬のメンタル面の成長度合や、直前調教の要素まで加えて、慎重に見極める状況になっています。


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