2月11日に開催された朝日杯将棋オープン戦の準決勝・決勝で、藤井聡太二冠が、準決勝で渡辺明名人を、決勝で三浦九段を破り、3回目の優勝に輝きました。
もともと終盤力が抜群に強い藤井聡太二冠は、持ち時間の短いトーナメント方式の公式戦が得意なのですが、それにしても、今回の準決勝・決勝ともに見ごたえのある激闘となりました。
まず、現役最強の渡辺明名人との準決勝ですが、序盤は渡辺名人の構想どおりとなり、途中の形勢は行ったり来たりでしたが、終盤にはハッキリ渡辺名人の勝勢となりました。しかし、そこからギリギリの攻防手が続いて、最後には渡辺名人の1手のスキを突く形で逆転勝利となりました。
次の決勝戦も、序盤は三浦九段の構想どおりで、流れは完全に三浦九段のものになりましたが、終盤に入ってからの攻防手により、ここも逆転勝利。
まぁ、まるでジャイアント馬場か、アントニオ猪木のプロレスみたいな勝ち方で、危ない局面を何度も切り抜けながら、結局は最終盤に、16文キックか、コブラツイストで、相手をギブアップに追い込むという内容。恐れ入りました。
これで朝日杯オープン戦は3回目の優勝。持ち時間の短い公開型のトーナメントは、この他にも銀河戦も優勝しており、あとはNHK杯戦とJTプロ公式戦の2つ。ここも勝つのは時間の問題だと思います。