クリンチャーが、2月11日の佐賀記念(GⅢ)を9馬身差で圧勝しました。クリンチャーとは、ご存知のとおり、JRAの芝でも、2017年のGⅠ菊花賞2着、2018年にはGⅡ京都記念に優勝して、GⅠ天皇賞春も3着。そして、仏まで遠征して日本代表として、あの凱旋門賞にも参戦。その後は、ダート路線に転向して、JRAダートでも、GⅢみやこステークスに優勝。そして、今回は地方重賞の佐賀記念にも勝ちました。
クリンチャーの父はディープスカイ、ご存知、NHKマイルCと日本ダービーを連勝した名馬。その父はアグネスタキオン、サンデーサイレンス中期の傑作で、早くに亡くなったので産駒は少ないのですが、ディープスカイのほか、ダイワスカーレットやキャプテントゥーレ、アドマイヤオーラなどの名馬を出しています。しかし、サイヤーラインが伸びておらず、何とか、このクリンチャーに頑張ってもらって、サンデーサイレンス⇒アグネスタキオン⇒ディープスカイの血筋を残していって欲しいと思います。
ところで、このクリンチャー、ダート路線であらためて開花したところですが、この馬の持ち味は「無限のスタミナ」。今年の天皇賞春は、昨年の菊花賞2着のアリストテレスが大本命になりそうですが、何と言っても、阪神開催12週連続の最終週での闘いになるので、もし雨にでもなったら、荒れた馬場において、とんでもない消耗戦になる可能性があります。
そうなると、このクリンチャーの独壇場になる可能性も! 私は、密かにクリンチャーの天皇賞春への参戦に期待しております。