2022年の菊花賞を制したアスクビクターモア(牡4)が放牧先で熱中症による多臓器不全で亡くなりました。
アスクビクターモアは父ディープインパクト、母カルティカ(母の父レインボウクエスト)の血統で、21年6月の2歳新馬でデビュー。初戦は3着でしたが、続く未勝利戦で初勝利を挙げると、2022年のG2・弥生賞ディープインパクト記念で重賞初制覇。皐月賞5着、日本ダービーは3着でしたが、クラシック最終戦の菊花賞を制しました。
ロングスパートが持ち味で、消耗戦に強いのが特長でした。今年の春は実績を残せませんでしたが、持ち味であるロングスパート力を活かし好レースを続けていたので、秋以降の巻き返しが期待されていた矢先の訃報となってしまいました。
ディープインパクト×レインボウクエストの血統も魅力的で、種牡馬としての価値も高かっただけに、4歳という若さでの死は生産界にもショックが広がっています。
それにしても、人間だけでなく、馬の熱中症については、今年の夏競馬だけでも、1番人気馬が全く良いところなく負けるケースが頻発しており、猛暑の影響が心配されていたところでありました。トレーニングセンターや各系列の放牧場においても、暑さ対策は急務になると思います。
まだまだ活躍が期待されていたアスクビクターモア。彼自身が最も無念だったと思います。
アスクビクターモアのご冥福をお祈り致します。
苦しかったと思います。ゆっくり休んで下さい。 合掌