金融マーケットと馬に関する説法話

普段は資産運用ビジネスに身を置きながら、週末は競馬に明け暮れる老紳士の説法話であります。

【GⅠ回顧】 スプリンターズS・シリウスS

2024-09-30 01:37:28 | 競馬

 まずは中京のシリウスS

 勝ったのは、キズナ産駒の7歳牡馬ハギノアレグリアス。6番手追走で脚を溜めます。逃げたサンライズアリオンのペースは平均的な流れに。直線に入るとまず、2番手から1番人気のロゴタイプ産駒オメガギネスが先頭に立って、後続を突き放します。それを追いかけてハギノアレグリアスが猛然と迫り、ゴール手前50mのところで交わしてそのまま1馬身1/4差で勝利。ダート良の勝ちタイムは1分57秒1。2着オメガギネスから1馬身1/2差の3着には、6番手から差してきたトーセンジョーダン産駒フタイテンロック、さらにクビ差の4着には、9番手から追い込んできたヘニーヒューズ産駒カンピオーネ

 勝ったハギノアレグリアスは、地方競馬も合わせて重賞3勝目。しかも今回は59.5㎏を背負っての勝利ですから恐れ入ります

 2着のオメガギネスも十分に力を見せてくれました。まだ4歳牡馬ですから、ここからが楽しみな存在です。ところで、1~2着馬は、重い斥量を背負った馬で、3~4着は軽量の馬。馬券を買う側からすると難解なレースでありました。

 

 

 そしてGⅠスプリンターズS

 勝ったのは、ドゥラメンテ産駒の4歳牡馬ルガル。好スタートから3番手追走へ。逃げた3歳牝馬ピューロマジックの前半3ハロンのラップは32秒0と高速ペースに。直線に入ると、粘るピューロマジックの外からルガルが追いかけて、残り100mのところで抜け出します。内を突いてビッグアーサー産駒トウシンマカオが迫りますが、これをクビ差抑えて勝利。良の勝ちタイムは1分7秒0。2着トウシンマカオからクビ差の3着には、後方から大外を猛然と追い込んできたミッキーアイル産駒ナムラクレア、さらにクビ差4着には、5番手から前年の勝ち馬ママコチャ、1/2馬身差の5着には、8番手から差してきたウインマーベル

 勝ったルガルは、春の高松宮記念で1番人気10着だった馬重馬場が合わなかったことが敗因でしたが、骨折明けのスプリンターズSで復活勝利となりました。超ハイペースを3番手で進み、ここからラストまで粘り切ったのですから強い内容。これからの日本の短距離路線を牽引する存在として期待したいと思います。7年目の西村淳也騎手は、これが嬉しいGⅠ初勝利。

 2着トウシンマカオは、上手く内を捌いてクビ差まで迫りましたが、今回は勝った馬が強かった3着ナムラクレアは、上位馬の中で唯一後方から外を追い込んできました馬場は内が有利、そして前々が有利のレースで、1頭だけ後方から外を回して3着に来たのですから、内容面では1番強い内容だったと言えるかもしれません。

 1番人気で7着に敗れたサトノレーヴですが、スタートで13番枠のルガルがあまりに良いスタートだったためか、12番枠のサトノレーヴは出遅れ気味になって後方に下がってしまいました。そのあとも行き脚が悪く、ようやくラストで何とか7着まできた感じ。やはり、夏のスプリント路線を走ってきて、すでにピークが過ぎていたと見えました。ここはユックリ休んでもらって、来春のスプリントGⅠで出直して欲しい気がいたします。

 

 

【追加】何よりも、西村淳也騎手の勝利騎手インタビューが良かったまるで大相撲で初金星をあげた幕内力士のようでした。

「レースのことはまるで覚えていないっス」

「女手一つで育ててくれた母親に、まず感謝したいっス」

「高松宮記念を1番人気で期待を裏切ったのに、またルガルに乗せてもらって、ここで勝てて良かったっス」

 何だか、聞いてて泣けてくるインタビューでありました。

 

 


この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 【2歳戦回顧】 9月28日~29日 | トップ | 【自民党総裁選と立憲代表選... »
最新の画像もっと見る

競馬」カテゴリの最新記事