金融マーケットと馬に関する説法話

普段は資産運用ビジネスに身を置きながら、週末は競馬に明け暮れる老紳士の説法話であります。

【GⅠ回顧】 マイルCS・東京スポーツ杯2歳S

2024-11-18 03:08:28 | 競馬

 まずは府中の東京スポーツ杯2歳S

 勝ったのは、キタサンブラック産駒クロワデュノール。好スタートから3番手追走へ。逃げたキズナ産駒サトノシャイニングの前半1000mのラップは1分0秒9と平均ペースに。直線に入ると、サトノシャイニングがスピードを加速、そこに外からクロワデュノールが並びかけて激しい競り合いに。この競り合いが約400m続いて、ラストは外のクロワデュノールが3/4馬身前に出て勝利。良の勝ちタイムは1分46秒8。2着サトノシャイニングから1馬身1/2差の3着には、2番手からサートゥルナーリア産駒レッドキングリー、クビ差の4着が6番手から差してきたファイアンクランツ、さらに1/2馬身差の5着が後方から追い込んできたフランケル産駒デルアヴァー

 勝ったクロワディノールは、ここまでデビューした2歳牡馬で最も高い評価を得ている馬キタサンブラック産駒ですし、世界NO.1となったイクイノックスを彷彿させるので人気が先行していましたが、ここで実力も伴なっていることを証明しました。

 一方で、2着サトノシャイニングとの着差は3/4馬身差と僅差ですし5着までのタイム差も0.5秒、また1~5着までの馬の上りタイムは33秒3~5と差がなく前に居た馬に有利な展開でしたので、クロワディノールが抜けた存在とはまだ思えません1~5着の馬の地力は、まだ団子状態だと考えた方が良さそう特に中団と後方から差してきたファイアフランツとデルアヴァーの2頭は、ここで見限るとあとで痛い目に遭う気がいたします。

 

 

 そしてGⅠマイルCS

 勝ったのは、ルーラーシップ産駒の6歳牡馬ソウルラッシュ。中団10番手待機で脚を溜めます。逃げたバルサムノートの前半3ハロンのラップは33秒8とGⅠとしては平均ペースに。直線に入るとまず、4番手から外をまわしてアイルハヴァアナザー産駒ウインマーベルが先頭に立ちます。これを馬場の中央から進んでいたソウルラッシュが早めに前を捉まえて抜け出します。そのまま後続に2馬身1/2差をつけて完勝。良の勝ちタイムは1分32秒0。2着には、8番手から外を差してきたディープブリランテ産駒エルトンバローズ、クビ差の3着にウインマーベル、ハナ差4着には9番手から1番人気のブレイディヴェーグ、さらにクビ差の5着が外国馬チェリン

 勝ったソウルラッシュは、6歳秋で念願のGⅠ勝利これまでマイル重賞を3勝、昨年のGⅠマイルCS2着、GⅠ安田記念3着の実績がありましたが、今一歩でGⅠに手が届きませんでした。これで晴れて種牡馬への道も開けました。本当に良かった!

 2着エルトンバローズは、上手く仕掛けのタイミングを遅らせたことがラストの伸びに繋がりました。この馬もまだ4歳ですから、来年こそはマイルGⅠ勝利を実現してほしい。3着ウインマーベルは1400mのスペシャリストですが、マイルでも十分に勝負になることを見せてくれました。

 4着の1番人気ブレイディヴェーグは、マイルのスピードについていくことは出来ましたが、そこで脚を使ってしまったことと、直線で前が塞がったことの2点でラストの伸びが鈍化してしまいました。ある程度慣れてくれば、こちらも十分にマイルで勝負が出来るでしょう。

 5着チャリンは、やはりスタート直後のスピードについていけませんでした。欧州競馬のように、最初はユックリ、途中からロングスパートという競馬ではありませんので戸惑ったのでしょう。しかし、ラストの伸びはさすがで、上り33秒6は勝ったソウルラッシュと同タイムの上り最速でありました。さすがの一言。このあとは種牡馬入りとなるそうですので、欧州で名種牡馬になることを期待したいと思います。

 最後に、直線でレースをやめてしまったナミュール。その後の検査の結果、大事には至らなかったとのこと。安心致しました。

 

 


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