昨日に続いて、「卒業」と「人事異動」の季節ならではの思い出の名曲、その2であります。
本日取り上げますのは、『3月9日』レミオロメンです。
【3月9日】 レミオロメン
流れる季節の真ん中で ふと日の長さを感じます
せわしく過ぎる日々の中に 私とあなたで夢を描く
3月の風に想いをのせて 桜のつぼみは春へと続きます
<中略>
瞳を閉じればあなたが まぶたの裏にいることで
どれほど強くなれたでしょう あなたにとって私もそうでありたい
<中略>
砂ぼこり運ぶつむじ風 洗濯物に絡まりますが
昼前の空の白い月は なんだか綺麗で見とれました
上手くはいかぬこともあるけど 天を仰げばそれさえ小さくて
<中略>
瞳を閉じればあなたが まぶたの裏にいることで
どれほど強くなれたでしょう あなたにとって私もそうでありたい
もともと、この曲はレミオロメンが友人の結婚式用に作った楽曲。したがって、別れの歌詞は出てきません。むしろ、「未来に向かって感謝の気持ち」を歌い上げてる名曲であります。恐らく『3月9日』という曲名(=結婚記念日なのでしょうが・・)が、卒業シーズン真っ盛りの日程に当たるため、中学や高校の卒業式で好まれて歌われたことが、卒業ソングになったキッカケだと思います。
なお、歌詞が「未来に向かって感謝の気持ち」を、とつとつと伝える内容であるだけに、卒業時に、学校でお世話になった恩師や親友へのメッセージとしても相応しく、また卒業と同時に、家を離れていく若者にとっては、これまでお世話になった両親、とくに母親へ感謝の気持ちを伝えるものとしても、全く違和感のないものとなっています。
ひとつの区切りがついた時、お世話になった方々へ向けて、まさに「未来に向かって感謝の気持ち」を伝える歌として、この歌は成立しています。結婚をお祝いする時でも、卒業や人事異動で別れる時でも、場合によっては、天寿を全うした両親を見送る時でも、この歌は相応しい。
真の名曲だと思います。