金融マーケットと馬に関する説法話

普段は資産運用ビジネスに身を置きながら、週末は競馬に明け暮れる老紳士の説法話であります。

【訃報】 クロフネ 老衰で死去(23歳)

2021-01-21 06:54:22 | 競馬

 クロフネが繋養先の社台SSで亡くなりました。23歳でした。昨年をもって種牡馬も引退して、功労馬として社台SSで余生を送っていたところでした。

 クロフネの同期には、アグネスタキオン、ジャングルポケット、マンハッタンカフェがいて、世代のライバルはアグネスタキオンでしたが、皐月賞のあと、屈腱炎を発症して引退。一方のクロフネは、NHKマイルを勝ってダービーへ駒を進めましたが、5着に敗れ、その後、秋の天皇賞2000mを目指すも、まさかの除外。仕方なく、ダートの武蔵野Sに出走したところ、歴史的大差で圧勝。そのまま、ジャパンカップダートに出て、これまた圧勝。そして誰もが、次は「ドバイ・ワールドカップ」の勝利だ、と思った瞬間、「屈腱炎」で引退。

 引退後は、種牡馬としてフサイチリシャールやカレンチャン、アエロリット、そして昨年の最優秀2歳牝馬のソダシなどを出しています。ライバルのアグネスタキオンは種牡馬としての時間も短く、若くして鬼籍に入ってしまいましたが、クロフネは17年も種牡馬として活躍しました。

 今でも、もしあの時のドバイワールドCに出ていたら‥と思ってしまいますアメリカのダートチャンピオン達を蹴散らして、大差で勝っていたら、これはもう、芝で言えば、日本調教馬が凱旋門賞を大差で勝つようなもの

 ちなみに、ヴィクトワールピサが勝ったドバイワールドCは「オールウエザー」であり、「アメリカンダート」ではありませんでした。アメリカンダートで、アメリカのチャンピオンホースを破れる馬は、もう暫く出てくるとは思えません。

 クロフネさん、23年間、ご苦労さまでした。安らかにお眠り下さい。合掌


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