三門といえば、やはり知恩院の三門です。
大きさ、高さ、美しさ、そして上からの眺める景観は最高です。
ふだんは楼閣部分は非公開ですが、
『非公開文化財特別公開》時に公開されます。
思う以上に高さを感じますから、
上りの階段もかなり険しさを感じます。
まずスカートの方は相当の慎重さが必要です。
楼上内部は中央に重要文化財の釈迦如来像が鎮座し、
天井には狩野派の天女達が舞い踊るまさに極楽浄土の世界。
ですが、中は照明があるわけではありませんので薄明かり。
すばらしい極彩色の世界は味わうとまではいきません。
保存を思えばしかたのないことです。
今まで多くの観光客を引き受けてきたこともあり、
相当の傷みがあります。
明治初期のころ(廃仏毀釈の時代)と思われる落書きがあちこちにあり、
時代に耐えてきた風格。
しばらく楼上にて京都の街並みを眺めました。
コンクリートの建物がなかった時代はそれはそれは美しい街だったでしょうね。
まさに山紫水明の地。
時間が遅い、さらに寒いということで、観光客はほとんどいなく、
ゆっくり眺めて、
《絶景かな! 絶景かな!》。