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映画、読書などのメモ

鍵泥棒のメソッド

2012-09-25 | chinema(日本映画)

 

★鍵泥棒のメソッド
監督:内田けんじ
キャスト:堺雅人、香川照之、広末涼子、荒川良々、他
2012/日本

監督が《内田けんじ》さんでした。
では《騙され気分を味わい、ゆっくり癒されよう》ということにしました。

何処で《はっ?》とさせられるんだろうか。《いや騙されないぞ》と多少は身構えて観ていたんですが、お話は以外にも《そんなヒネリ》はなさそうなかなり素直な物語。むしろちょっとした会話に《笑い》をとるような脚本で、ちょっと肩が軽くなる。何処かに《逆転のポイント》があるに違いないと密かに期待しながらも、いつの間にか物語に惹きこまれてしまいました。やはり役者さんの演技力の凄さですね。堺さん、香川さんの二人の好対照な人物像の描き方は観ている方は愉しいし、広末さんの予想外に変な女ではあるけど妙にリアルで可笑しいし、《フィクションの面白さ》を堪能。

そのうち、《はっ?》、《あれ?》と前のめりになる瞬間がありました。トランクに隠されたはずの死体がないんです。そこから俄然エキサイティングな物語に早変わり。《コンドウなる人》の正体が少しづつ描かれ始めます。ここらへんからがこの作品はいいですね。ここまでもう少しスピーディな展開でも良かったのでは?と後から思ったくらい。

ラストにかけて少しづつ何かが崩れていく、好意的に言えば《溶けていく》感覚を感じました。
もや〜〜〜ですね。
これぞ《内田けんじ》でしょうか。


気になっていたことですが
《クレーのデッサン》がなんで子どもの部屋に飾ってあるんだと。
あのシーンでは高価な《本物》ということらしいけど、つい笑ってしまいました。
サインあったかな?


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