映画を観た。
★ミッション:8ミニッツ
原題:Source Code
監督:ダンカン・ジョーンズ
撮影:ドン・バージェス
音楽:クリス・ベーコン
キャスト:ジェイク・ギレンホール、ミシェル・モナハン、ベラ・ファーミガ、ジェフリー・ライト、他
2011/アメリカ
邦題よりも、原題の《Source Code》の直訳で《ソースコード》のほうが、テーマに合ってるかなと思う。
映像は過激ですが、テーマはなかなかしっとりとした男の世界である。
結構泣かせてくれます。
予想できないドラマ性に気持ちが引っ張られて、
この作品の持つ本当のメッセージに正確に辿りつきにくい作品だ。
つまりが制作チームにうまく《騙されている》。
しめしめとほくそ笑むダンカン監督の顔を想う。
もっとも彼は騙そうとも難解にしようともしているわけではなく、
むしろ彼なりわかりやすくしかも手順を踏んで説明している。
ダンカン・ジョーンズ監督はこてこてのゲーマーである。
日本的な《オタク》である。
フォークより箸を使うことを先に覚えたというほどの日本通である。
かれの個人的関心(意識の実態はどこにあるか)が、この脚本を選択し、
そしてさらに、ゲームオーバーとなってのその後の物語を付け加えた。
多くの観客は混乱しただろうが、豊かなゲーマーなら当然の成り行きとして理解できる。
映画で展開されるロジックからすれば、結論ははじめから用意されていたこと。
ラストの展開などを見ていると、
ダンカンさんは、《イギリス人なんだな》と妙に納得した。
2作目(第一作は《月に囚われた男》)にしてもうトップクリエーターの仲間入り?
僕は相当彼の才能に入れ込んでいる