セザンヌの激情ぶりには驚いた。
★セザンヌと過ごした時間
原題:Cezanne et moi
監督:ダニエル・トンプソン
キャスト:ギョーム・ガリエンヌ、ギョーム・カネ、アリス・ポル、デボラ・フランソワ、他
2016/フランス
セザンヌとゾラの若かりし頃の微笑ましい交流と、
その後の断絶の顛末が描かれている。
芸術史の残る二人の足跡。
セザンヌの激情ぶりには驚いた。
彼の絵からは、《知性と頑迷》は感じられるが、
映画で描かれている激情はそんなに感じられない。
ドラマとしての表現でしょうか?
若かりし頃のパリでの放蕩ぶりが描かれている。
誰にもある青春のいちページ。
後世に名を残した芸術家たちの登場は愉しい。
タンギー爺さんの登場も嬉しい。
エンデイングロールはセザンヌの絵を背景に流れるが、
これはこれは美しい。
セザンヌはやっぱり天才だったんだ。
ゾラの指摘は正しい。
ただ生前に認められなかった。
セザンヌを受け止める別の才能の登場を待たなければならなかった。