登場人物3人だけのクライムサスペンス。
★アリス・クリードの失踪
監督:J・ブレイクソン
キャスト:ジェマ・アータートン、エディ・マーサン、マーティン・コムストン
2009/イギリス
100分あまりの時間、
行き先解らない展開にアタマが痺れっぱなし。
言いたいことはいっぱいあるのだけど、
一言でも話せば、
ネタバレになってしまうというやっかいな話。
ちょっとでもネタを知ってしまえば、
面白さは激減してしまうというまさに厄介危険な映画。
あっと驚く興奮の連続で、
頭が痺れ、
ラストで、
やっと解放されたという安堵感が溢れた。
登場人物3人だけのクライムサスペンス。
誘拐に身代金要求というよくある話だが、
一発の銃弾から人間関係が意外な方向へと話が転がっていく。
が、これ以上は、話せない。
《裏切りと罠》の連続だが、
何故か妙に《人間のぬくもり》みたいなものを感じてしまう。
悪人なのに、憎みきれない人の良さみたいなものが滲み出ている。
《彼ら二人の犯罪の甘さ》が結局、
最後のどんでん返しまで引っ張ってくれることになる。
人間臭い葛藤がちょうどいい。
イギリスらしく
《小粋なセンス》。