★図書館戦争 革命のつばさ
原作:有川浩
監督:浜名孝行
キャラクター原案:徒花スクモ
キャラクターデザイン:中村悟
アニメーション制作:プロダクション I.G
2012/日本アニメ
文庫本の《表紙の絵の鮮やかさ》に惹かれました。
そこでTVアニメをTSUTAYAでレンタル、全作観てみました。
アニメだからこそ描くことができる世界が面白く、
素直な躍動感ある絵にも好感が持てました。
メッセージ性があるようでないようで、
その加減もなかなかいい調子。
劇場アニメ版も観ました。
“好き”から逃げない。
ポジなキャッチコピーで、
これはしっかり《恋愛物語アニメ》ですが、
なかなかどうして、
かなり骨太で意味深いメーッセージをも含んでいる。
《表現の自由を守る戦い》であり、
そのための《図書館戦争》ですから。
ところがそれほど《重要な問題》であるにもかかわらず、
一般国民は笑ってしまうくらいの《無感覚》。
《自分たちでは決められない》
《そうだ、外圧頼みだ》
何やら、日本の現在状況を描いているかのような
ある意味不気味感さえ感じてしまいます。
《原発危機》の作者である当麻蔵人が《良化特務機関》に狙われる。
其の逃亡劇に《恋愛物語》を挿入しながら、
劇場アニメは進行。
《キャラ読み》ならぬ《キャラ観》すれば、
当麻蔵人がこの《今回の劇場アニメの全て》のような気もしました。
所々で発する彼の言葉がジーンときます。
この人何処かで観たような風貌だなと思っていましたが、
彼が大阪へ逃亡する下りから、
《あつ、司馬遼太郎ダァー》と決めつけてしまいました。
途中ちょっと立ち止まって考えさせられた言葉。
《正義を守るために武器を持つ。しかし、武器を使った途端、正義は無くなる》