★PARIS パリ
監督:セドリック・クラピッシュ
2008/フランス
パリに暮らすさまざまな境遇の男女の人生を、
愛おしいまなざしで見つめた群像劇。
現代都市、異民族都市「パリ」をスケッチ風に描きながら、
街に生きるいろんな人々の生活を描く、
いわゆる群像劇スタイルである。
映画を観ながら、ボードレールの「パリの憂鬱」を思い出す。
「群衆」より
群集浴をすることは、誰にでも許されているわけではない。群衆を享受することは芸術の一つであって、、、、、、、、、。 群集、孤独。能動的で豊饒な詩人にとって、等価にして互換性のある言葉である。自らの孤独に人々を住まわせることのできない者は、せかせかした群衆の中で独りでいることもできないものだ。
パリの街をバックに流れる音楽が、
「憂鬱な物思い」雰囲気で、抜群にいい!
曲はイギリスの人気バンドKEANEの「サムウェア・オンリー・ウィー・ノウ」が使用されている。
そして、「雪のパリ」では、
エリック・サティの「グノシエンヌ」が流れた。
一歩一歩踏み出すように、運命を前に進める曲。
しばらく雪景色を観ていたかった。