A&K の NOTES

あちこちスケッチ行脚 。映画館で映画を見ることが楽しみ。いつか何処かでお会いしましょう。

インセプション

2018-02-01 | chinema(欧米系映画)

映画を観た。

★インセプション
監督:クリストファー・ノーラン
キャスト:レオナルド・ディカプリオ、渡辺謙、ジョゼフ・ゴードン=レヴィット、他
音楽:ハンス・ジマー
2010/アメリカ

この世界は夢か現か?
感情をコントロールすることは難しいことだ
好奇心を押さえる事は出来ない

クリストファー・ノーラン監督が、《夢の映像化》と自画自賛する傑作である。確かに《夢》という潜在意識の描き方は、僕の想像を遥かに越えた鮮烈な映像だった。SFサスペンス劇として見ても、常に予想を覆す緊張の連続した刺激的な作品だった。監督の妥協を許さないスタイルがどのシーンにも貫かれ、虚空間を行方解らず漂うような感覚に包まれた。冷たくほの暗い刺激は知的な欲求を高め、より刺激的なものへと導いてくれるが、行き着く先の不透明感が不安感を引き出し、果ては悪酔いしたような痺れ感へと導いた。娯楽映画というより、ある意味衝撃的でとても創造的な作品であると思う。

150分間、ほぼ先の読めない緊張を強いられる。
ある意味苦痛ではあるが、
知的な好奇心が勝るので何とかついて行けたが、
もうくたくた。

登場人物たちの個性の際立ちが凄い。これも監督の技であろうが、作品の世界観を必死に演じるスターたちのリアルな演技力に引きつけられた。虚空間でもがくスターたちも必死なのである。そんな中で、彼らのチームワークみたいな絆が強く引き出されていた。虚空間の冷たさと、絆の温かさは、夢の世界と現実の世界の象徴か。

可能な限りCGに頼らないリアル映像に拘った分、映像の鮮烈さとそこで躍動する人間たちの生の動きがより現実感のある世界を生み出した。夢と現実の境目のないまさに超虚空間を作っている。眼が回るはずだ。僕はその後ずっと眼が回り続けた。酔っぱらう感覚が抜けない。参った。 

ラスト、コマは回り続けたが、一瞬止まりそうになったけど、、、、。
ラストシーンは夢の中か、それとも現実世界か。
謎のまま。


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