★イカとクジラ
英題:The Squid and the Whale
2005/アメリカ
愛すべき佳作小品です。
しかし、何とも奇妙なタイトルであり、
どこか異常でありながら笑うに笑えないリアルな要素もある。
演技達者な連中の映画ですから、
飽きる事はありませんが、
砂を噛むような後味が残るのも事実。
アイロニー的内容のテンポのいい会話はおもしろい。
しかし親子で、
夫婦でそこまで言い合うとは。
評判がよかったようで、
いろんな映画賞にノミネートされている。
脚本の良さがこの映画に魅力を与えている。
ハリウッド映画の大味に対して、
「山椒は小粒でぴりりと辛い」といった映画。
家族4人の演技もシリアスに時にコミカルに好演。
ところで、ラストの場面、
ネコはどうなるのでしょうか。
謎としてそのままに残されているのが不思議でした。