勝負に運は付きものだが、実力のない人には幸運の女神の前髪は掴めない。運不運はあっても、やはりメダルは実力の最も良い指標だ。男子柔道に金メダルがない、実力なのだ。祖父母が指導した弟子の子弟に負けるはずがというのは脳動脈硬化の症状、精一杯やったなら詫びることはない。
日本はどうもベストエイトの国のようだ。分野によって多少凸凹はあっても、トップクラスではなさそうだ。もう一段上を目指すにはその事実を受け入れねばならないと思う。
ちょっと飛躍するが、物事を一言で片づけないことが、漸進の手掛かりになると思う。あれは駄目、あいつは悪者といった判断は思考停止による短絡が殆どだ。物事を簡単に片づけない精神、熟慮して次に進む態度が活路を見出すと診察室の椅子に座って考えている。
勿論、鋭い一言が的を射ることはある、唯その背後には納得の論考が隠れているものだ。
精一杯戦った選手に謝罪は不要、ベストエイトで頭を下げないで欲しい。予選落ちでも、精一杯ならノープロブレム。拍手で迎えたい。