鉄路に夏の日射し、懐かしい。いつどこでと特定はできないが、いつか見た光景だ。なぜか私は八月の日射しに強烈な郷愁を感ずる。
亜熱帯などと揶揄されても、いや本当にと相槌ちを打ちたくなる21世紀の日本の夏の暑さだ。それでも夏の日射しは今年も変わらず、私の脳裏に不思議に遠い昔の記憶を呼び起こす。別に、夏に生まれたわけでもないし、八月十五日の記憶があるわけでもないのだが。
どうも私だけでなく、日本の夏の日射しに触発されて遠い昔の記憶を蘇らせる方も多いような気がしている。そういえばそんな歌があったなあ。