駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

100キロを超えてしまうと

2013年04月09日 | 診療

            

 当院の体重計は15年ほど前から150kgまで測定できる優れ物にしてある。それまでは100kg計だった。その頃も100kgを越す人が居るには居たのだが極めて稀で、自己申告で済ませていた。今は100kgを超える人は定期通院者でも10名程おり、150kg計は重宝している。

 100kgを超える人は実に簡単に2,3kg体重が増えてしまう。歓送迎会などが続くと、110kgの人がちょっと増えたかなと112kgになっている。勿論、超肥満者の方は異口同音に日々食事には注意していると言われるが、これは気持ちだけで、実態が伴っていない。それが証拠に、栄養士による食事指導をすれば数か月で確実に4,5kg痩せる。しかし、そこから先へ進める人は少なく、殆どの方が色々な理由を付けて脱落してゆかれる。

 ちなみに100kgを超える女性は一名だけであとは全て男性である。私の観察するところ男性で100kg女性で80kgを越す人は、はっきり申し上げてブレーキが壊れたダンプカーのようなもので、なかなか止まれないというかどうにも停まらない。最高齢は64歳で、こうした方々が高齢者になるとどうなってゆくのか、注目している。

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