駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

小さい夢を語る

2015年01月19日 | 旨い物

                       

 和らいでいた寒さが又ぶり返してきた。これからの二週間くらいが一番寒い季節なのだが、もう寒さはたくさんという気分になっている。

 今まで旅した国にはどこにもカフェがあった。お国柄を反映して微妙な違いがあり、忘れがたい思い出となっている。日本には昔喫茶店が数多くあったが、今では減り、チェーンで洋式のカフェが増えた。喫茶店には馴染み客が多く本を読んだり話し込んだりで長居したものだが、最近のカフェはモダンな内装ではあるが見知らぬ人が殆どでなんとなく落ち着かず長居する人は少ないようだ。経営的には客の回転率が上がってよいのかもしれない。

 昨日は山小屋に前期高齢者が五人集まり、F氏のコーヒーを飲んでG氏持参のマロン菓子を食べながら雑談をした。定年で高齢者の仲間入りしたS君の毎日が日曜日の暮らしぶりを聞いたが、今のところ主夫業で結構忙しいと言う。暫くのんびりしてから第二の仕事を考えたいと言う。六十五になると良い仕事は中々ないらしい。

 小さいカフェをやるのはどうかなどと、私の長年の夢を話してみた。F氏が今はコーヒーマシーンに優れものが出来てきているから、安く美味しく手早くコーヒーが出来ると言う。私がカレーのレシペを提供するよと言ってみたが、S君は経理は出来ても調理はできないなあとあまり乗り気ではない。ジャズ好きのF氏は落ち着いてジャズが聴ける店をやりたかったのだがなあと昔の夢を語った。

 いやあ、なかなか実際に採算の取れる飲食店を経営するのは大変じゃないのとO氏。そば打ちに夢中で奥様の顰蹙を買っているAさんも、いざそば屋を仕事にして経営するのは大変と言っていたよ。家族経営でないと採算を取るのは難しんじゃない。

 確かに一見楽しそうなカフェも毎日の仕事となると楽ではなさそうだ。無理かなあということになった。どうしてこういうことを言ってみたかというと美味しいコーヒーとカレーを出す店が当地にはないからだ。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする