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駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

暴言ではなく愚言

2015年07月01日 | 町医者診言

                

 自民党の大西英男衆院議員が30日午後、再び安全保障関連法案に批判的な報道機関を懲らしめなければいけないんじゃないかと語ったと報道されている。この人は過去にも数多くの卑劣な発言歴があり、衆議院議員に相応しい人とは思われない。

 自分と違う考えだから間違っている許せない、力でねじ伏せてしまえということになったら、世の中がどうなるかをお考えになったことがないのだろうか。「子供を産まないと駄目だぞ」と上西小百合衆議院議員にヤジを飛ばし、自分ではないと否定しておきながら逃れられないとなると一転謝っている。以降の言動を知ると、言葉の上だけの謝罪で、全く反省がないのがわかる。

 どうしてこうした人物が文化芸術懇話会に属しているのだろう。文化芸術という名称の意味がよく分からない。文化芸術懇話会から漏れてきた発言を聞くと、文化芸術とは全く関係のない会合のように思える。

 谷垣さんは首相が表現の自由は民主主義の根幹だから、それに配慮していく姿勢をはっきり示さなくてはいけないと述べたと伝えているが、本人の言葉だろうかという疑問も湧いてくる。伝言ではなく、これほど政府の国民に対する誠実さを疑わせる問題発言には首相自らが釈明すべきだと思う。

 尤も、首相と肝胆相照らす仲の百田氏の耳を疑う発言を聞いていると、首相自身が一体どういう人物なのだろうかと心配になってくる。

 唯、野党にはこうした卑劣な発言を鬼の首でも取ったように追求するのは賢明ではないと申し上げておきたい。同じ穴の狢に陥る恐れがある。鬼の首と責めるのではなく奥底に流れる人権を軽んじる姿勢をじっくりとあぶり出して欲しい。

コメント (2)
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