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駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

夏痩せVS夏太り

2015年07月24日 | 旨い物

           

 万葉集に鰻とり食せと歌われているくらいだから、昔から夏痩せというものがあったらしい。昔はといった方が良いかも知れない、というのは夏太りするんですよと言う中高年のおばさんが多いのだ。十五年くらい前はああそうですかと言っていたのだが、この頃は私もと言う人がどんどん増えて夏やせ派を追い越したと思う。尤もこれは中高年女性の話で、男はさほどでもない。暑さが和らいだわけではないから、空調の下でアイスクリームでも食べているのだろうか。甘い飲み物は飲まないように指導しているのだが、ついお茶と言えばお茶請けが欠かせない女性が多いのだろうと想像する。

 かくいう私も帰宅するとつい冷凍庫を開けて、アイスクリームを半分ほど食べている。半分で済めば良いのだが食後にテレビを見ながら残りの半分を食べてしまうことが多く、減量の難しさを自ら実感している。

 この頃は男の飲み会に対抗して女子会というのが盛んなようだ。この会食というのも減量の大敵で、罪を分かち合うというか良い言い訳になるようで、たまにでもないのにたまにはいいか折角だからとご馳走を平らげているらしい。私も厳しいばかりでは実効が得られないと月一ぐらいならと申し上げているのだが、どうもそれでは収まっていないようだ。

 私の臨床観察からものを申せば、人間には傾向というか持ち味というものがあって、どうも夏やせは元々痩せぎすな人に認められる現象のようである。石麻呂はメタボ体型ではなかったと推測する。

 週明けには中国生まれ日本育ちの鰻をと思っているが、美濃の産の私は蒸さない直焼きが好みなので近隣に僅か二軒しかない名古屋で修行した店まで出掛けることになる。蕎麦寿司鰻、全部好きだがご馳走と言えば鰻だなあ。

コメント
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