駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

蟷螂の杞憂か

2018年02月21日 | 政治経済

  

 国会が軽視され審議が形骸化しているのではないか。裁量労働制をめぐる厚生労働省のデータの誤りを認め謝っても、これを根拠にしているわけではないから法案は一括して通すというあんまり謙虚ではない答弁がされている。

自民党は腑抜けになったのだろうか、すべてが閣議で決まるのを容認しているように見える。

 間違ったデータを出した官僚を責めているようだが、官僚は責任を取らない、取れない。監督者に責任がある。それを承知していたかどうかは問題ではない、組織の弛みはトップの責任というのが組織を律する要諦のはず。

目を逸らさせ人気に便乗する策略に秀でているのは認めるが、それだけで難局が切り抜けられるだろうか。プーチンは勿論、習近平にもトランプにもそうした戦略は大して役に立たないと思われる。確かに十年先を予測するのは難しいが、それでもせめて十年先のことまでを考えた政策が打ち出されているだろうか。専門的なことには不案内だが、私には何だか性急に安倍式をわが手でが推し進められているように見えてしまう。昔から、急いては事を仕損じると言う。とにかく弛んだ箍を締めなおさないと、世の中が破綻してしまいそうに思える。

コメント
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