駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

最悪の天気

2019年07月04日 | 世の中

       

 

 今日は年に二日あるかどうかの最悪の天気だった。雨か風かどちらか一つなら豪雨でも暴風でもなんとか凌いで出てくるのだが、今日は往復びんたで避けられず裾と肩口を濡らしてしまった。幸い寒くないので自然に乾くのを待っている。患者さんもこんな日は半分来るかどうかうんと少ないだろう。

 九州では相当な被害が出た模様で科学の技術革新が進んでも、おてんとうさまの気紛れには勝てない。唯、かなり正確に予報ができるようになったので被害は減っていると思う。

 香港では若者が中心となって中国の同化政策に抵抗している。六十年代の記憶のある人間にはどこか懐かしく気持ちはよく理解できる。しかし今21世紀にも、僅か数時間で行ける場所に強大な力に抵抗して運動しようとする若者が居るのだと奇妙な感慨も覚えてしまう。今の日本の若い人は、勿論ひとまとめにはできないけれど、自分の力で世の中を変えようなどという気概というか妄想はないように見える。レトリックの天才が政治の安定(裏から見れば停滞とも言える)という安心の印象を与えるキャッチフレーズを掲げているが、日本列島を覆う変化を嫌う空気を上手く掬い上げていると思う。しかるに野党各党は暮らしや家計を前面に出し、いかにも数多い国民の支持が得られそうな訴えを掲げているが、嘘くさいというか夢がないという印象で魅力に欠ける。

 なぜ若者に覇気が乏しいのか、勿論例外は数多くあるが、それは内向きだからだと思う。飛躍するようで飛躍していないのだが、日本の囲碁は今韓国や中国に勝てない。なぜか、目を開いて考える必要がある。今が良ければでは良くない明日がやってくると爺は予言する。

コメント
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