駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

夢の中で声を掛けられる

2020年11月12日 | 小験

             

 

 朝夕は冷え込むようになった。新聞を取りに出るとぶるっと体が震える。ガウンが必要な季節になった。北海道は雪が降り新型コロナが増えている。冬を迎えて新型コロナはどういうことになるか。政府は中々腰が定まらないようだが、菅首相は厚労省に任せきるつもりだろうか?。

 この頃時々夢を見る。五六十代はほとんど夢を見なかったように記憶する。脳細胞は減ってゆくはずだが一部が再活動を始めたのだろうか。夢の中には幽明の境がなく、亡くなった人がよく出てくる。夢の内容はよく覚えていないことがほとんどだが、昨夜は前の病院長が出てきた。私を君付けで呼ぶ人はそう多くない。**君と呼ばれたのでうっすら覚えているが話の内容は覚えていない。何かを伝えたかったのだろうか。

 病院と医院では規模が違うので経営の大変さは比べ物にはならないだろうが、私も三十年間ゼロから始めて町の風物になるまで医院を経営した。例外もあるが、多くの医師は経営者としての訓練は受けておらずその才能も乏しい。私もそうした一人で従業員のことでは結構苦労した。幸い経済的な苦労はほとんどなかったが、総合病院の院長は両方の苦労があり大変だっただろうと思う。果たしてそうした苦労話をしたかったのか、もっと個人的なことを話したかったのかはわからない。しばしば意見が違い、会議では議論になったが総体としては認めていてくれたと思う。院長らしい院長だった。

コメント
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