新型コロナによる受診抑制からほぼ回復したと感じたていたが、十月の実際の数字を見せてもらうとまだ元通りにはなっていなかった。前年比マイナス3%だった。勿論、毎年同じ数の受診数ではないのだが、二十年間の統計を見ると十月というのは動きの少ない月でマイナス3%は僅かだが明らかな減少を示している。受診抑制と長期投薬の患者さん増加がその原因と思われる。
医院に来るのは怖いからと長期処方を希望され、月一回の受診が四十日に一回五十日に一回と長期になっていた。通院する間隔は長い方が楽?なので元の通院間隔に戻そうとすると抵抗する患者さんがおられる。通院間隔は病態によるので、数値の良くないあるいは不安定な患者さんはできるだけ月一回に戻すように説明しているが、すんなりと受け入れない患者さんが結構多い。
血圧、血糖、コレステロール、腎機能などの値の細かい変化は自覚症状がなく、結局説明し信頼していただいて指示に従っていただくしかない。まあしかし、医者を信用しないわけではないと思うが、日常生活では交渉が成り立つので、病気とも交渉しようとする患者さんがおられる。説得しにくい患者さんは、どうしてもじゃあそうしましょうとなってしまう。最近この辺りを診療の惰性と非難する動きがある。そう非難されると厳しくしなければと思うのだが、現実には中々難しい。
アメリカの大統領選挙、思わぬ接戦となっている。明日には結果が出ると思うが、すんなりとトランプが負けを受け入れるか大きな疑問だ。