駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

アメリカは合衆国なのだが

2020年11月06日 | 世界

             

 

 アメリカというのは州が独自の法律で統治を行っていて、独立国とまではいかないが大統領上下院の権限が及ばない領域も多いらしい。大統領選挙で青と赤に色分けされた地図を見ると真ん中が赤く両脇が青い傾向がある。面積的には共和党支持の赤い領域の方が広い(本来アリゾナは共和党が強いので赤いはず)。

  歴史は得意ではないが地理は得意なので五十州全部名前と場所が分かるが、各州の特徴はあまりよくわかっていない。どうも州にはそれぞれ特徴があるようで、更に細かく州の中でも郡(カウンティ)で色々な違いがあるようだ。日本から見ると高々二百五十年ほどの歴史しかない若い国なのだが各州には成り立ちの経緯や住んでいる人種に気候風土の違いがあり、アメリカ人にはおそらく日本人が岩手県、大阪、熊本県、などと聞いて思い浮かべるピンとくる違いをマサチューセッツ、ミズーリ、アリゾナなどから感じるのだろう。どういうものか一次産業地域が保守的で三次産業地域が進歩的と言うのは共通のようだ。

 はっきり言って個人的にはトランプの出現でアメリカの魅力は減退したが、選挙で州がクローズアップされるのを見てアメリカの地域の細部をもう少し知りたいと思った。

 今朝になってもまだ大統領が決まっていないようだ。トランプが再選される可能性もいくらか残っている。トランプ支持者がこんなに多いとはアメリカファーストとフェイク言説が効いているのだろうか。いずれにしても、アメリカの分断は病膏肓に入りつつある、今の状態はUNITEDとは言えない。危ういことだが、アメリカだけでなく日本も含めた世界で格差が拡大し分断が止まらないようだ。

コメント
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