駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

ジョーバイデン大統領が誕生

2020年11月08日 | 世界

           

 

 ジョーバイデンが第四十六代のアメリカ大統領に選ばれた。フォックスニュースもそう伝えている。往生際の悪いトランプが、インチキ選挙で票が盗まれたと妄想を主張し敗北を認めない様子だが、いくら贔屓を引き倒すトランプ支持者も、潔ぎよなくい人物は嫌う人が多いので、比較的すんなり決まるだろう。ジョージアが数え直しになっても大勢に影響ない。アメリカには意外かもしれないが潔く負けを認める伝統があり、今までは敗者が敗北宣言をして勝者を祝福してきた。そうした伝統はいくらか残っているだろう。

 トランプの支持者には頭を冷やしてもらいたい。もしこれが逆だったらトランプは何と言っていたか想像してほしい。一昨日の時点で勝利宣言をしていた。たとえ1000票差でもジョージアが逆転すれば俺の圧勝だ、数えなおす必要などないと喚いていただろう。要するに自分の都合の悪いことは認めず陰謀論を振り回して支持者を引き付けようとする人物なのだ。

 トランプだけではない、口先だけの事実に基づかない自分に有利な言説で印象操作をする人物はどこにも居る。陰謀論は自説を根拠なく支えるために生み出された妄念で、情報が乏しく自分できちんと考えない人々を取り込む戦略なのだ。俺が俺が私が私がという人物は思い込みが強いので、不安な人よくわからない人は惹きつけられてしまう。トランプほど強烈ではないから分かりにくいが、人気取りの印象操作をする人達には要注意だ。

 バイデンで世界は変わると思う。勿論、そう簡単に分裂が和らげられるとは思わないが、頭が冷えて自分で考える人が増えるだろう。政治で反射的に異論を排除することは減るだろう。日本にも好影響があるように願っている。

 バイデンは高齢で激務の大統領は無理だと書いたことがあるが、大統領は大筋を指し示せば十分なので、周りが各論を詰めれば大過なく仕事をこなせると前言を訂正したい。ホワイトハウスで機嫌よく総論を展開すればそれで十分、きっと良い大統領になる。習近平にはトランプよりも強敵になるかもしれない。

コメント (2)
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