昔天気予報があまり当たらなかった頃、弁当屋さんなど天気で売れ行きが左右される仕事は雨模様だと頭が痛かったらしい。外れると気象庁にお叱りや嫌みの電話が殺到したと聞く。有り難いことにこの頃は天気予報が外れることの方が少ない。ご同慶の至りだ。尤もよく当たるので油断する人があり、予報官は最悪の場合を強調するようになった。
医業も天気で患者数が左右されるけれども、特別な下準備は要らないので雨で患者さんが少なくても、看護師が手持ち無沙汰でおしゃべりに花が咲く程度で長引かなければ痛手にはならない。
そこに行くと新型コロナは二年以上続いて先の見通しもハッキリせず、厚労省の新型コロナ対応への手当も漸減し、受診抑制が定着したので専門科に依って差はあるが5-25%の収入減が常態になった。常態になると、それに合わせた診療体制を組むので何とか凌いでいける。
景気予報は予報する人の思惑に依って左右されるので21世紀になっても当てにならない。人為的な景気政策の影響もあるのだが、天候と同じく庶民の願いは届かない。