駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

眠れない夜もある

2022年05月10日 | 診療
            

 バタンキューで眠れる人もおられるようなので誰もがとまでは言えないが、眠れないことはあるものだ。いわゆる寝そびれる場合から、心配、不安、期待・・などで眠れないまでいろいろある。
 理由があって眠れないのではなく、何故か眠れない、眠ろうとすると余計に眠れないと訴える患者さんが居られる。年配から高齢の女性に多い。実際には眠っているのに寝た感じがしないあるいは昼間寝てしまうので夜寝られないということが多いようだ。高齢者の場合、逆に眠っている時間が長いという患者さんも居られる。これは本人よりも家人が指摘される。
 不思議なことに眠れないことが話題になった時、睡眠剤を所望される頻度が十年二十年前に比べて減ってきた。癖になる心配がありますとか常用すると認知になる心配がありますとか注意して気軽には出さないようにしていること、床に入る時間や消灯など睡眠作法を指導していることなどが奏を功したのだろうか。他院でも減っているかどうかは知らない。
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