駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

家から仕事場へ

2010年08月02日 | 身辺記
 今朝も朝から暑い。まるで亜熱帯のようだ。踏切で立ち止まると汗が出て来て不快だ。電車は幸い、混んでいても身体が接触するほどではなく、運がよければ座れる。常連の話をしたことはない顔見知りがたくさん並んでいるのだが、面白いことにほとんどの人は乗る車両が決まっている。プラットフォームに現れる時間まで正確に決まっている人も居る。時々図々しく列に並ばない傍若無人の親父が現れる。身体と態度がでかく恐い顔付きで、一体何をしている輩なのだろう。
 学生達はよく見かけても、二三年で居なくなってしまい、ああ、卒業かと思う。女子高生で黙っているのは珍しく、絶えずなんだか内々のことをしゃべっている。考え事の妨げになりうるさいなあと思うこともある。
 私は女房には先頭車両を避けるように指示されているのだが、比較的空いており前が見える運転手の後ろが好きで、時々運転手の監視を兼ねて先頭に乗る。上手く座れれば本を読み、座れなければ窓外の景色を見ながら、あれこれ夢想に耽る。たかだか十五分ではあるが仕事頭に切り換える実に貴重な時間である。
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