駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

また雨にうんざり

2019年10月25日 | 診療

             

 

 今日は土砂降り、又肩口と裾を濡らして出てきた。もう涼しいと言うより寒いので風邪をひかないように注意しなければならない。妻の言うように替えのズボンを置いておいた方がよさそうだ。天気予報がよく当たるので今日の雨を予想して昨日は患者さんが多かった。今日は並の人数でゆっくり診察できるのを願う。

 人間はどうしてこう無責任に口から出まかせを言うのか、待合室が一杯なのを見て二時間待ちだなどと大袈裟さなことを言う患者さんが居る。そのために踵を返した患者さんが何人もいたようだ。受付は一時間くらいなのにと苦笑いしていた。勿論、一時間でも当院としては長く、普段は二十分待ち位で診てあげられる。六、七人待っていても半数は会計待ちなのだ。

 待つのは嫌でも、待ち時間がないのも戸惑うらしく、空いていて来てすぐ呼ばれると今来たばかりなのになどと言われる。診る方は午前中三十人くらいが理想なのだが、寒い時期はどうしても四十人五十人と来られて、一息入れる間がない。これから四、五か月そういう診療が続く。関係ないようだが、雨が少ない時期なので繁忙に耐えられるのかもしれない。今日のような天気が続いて込み合っては憂鬱になりそうだ。

 被災地では憂鬱どころか痛い雨だろう。非情の雨に申し上げる言葉もない。温暖化ガスの影響もあり、これからこうした不順な気候が続くと予想される。今までとは違う考え方の対策が必要だ。政治家には任せておけない。政治的な発想を変える必要がある。

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取りあえずの怖さ

2019年10月24日 | 小験

      

 

 取りあえずこれでよいかが十年ということがいくつかある。それでよかったこともあるが、失敗したということもある。簡単に変更できないことを急いでいたり考えるのが面倒だったりで、取り合えずと決めてしまうと時々しまったということになる。

 しかし、とりあえず決めなくちゃあという場合も多く、難しいところだ。私などは迷ったときは二番とか左とか、滅茶苦茶な癖があり、それでよかったこともあるしドジを踏んだこともある。難しいのは一週間考えたから良い方を選べるかというとまあ七割八割で、一瞬の五割六割と大きな違いはない。唯よく考えたから仕方がないというあきらめは付きやすい。

 そうしたわけで、仕事縮小を選びあと三か月で、仕事量が六割に減る。これは二年くらい前から心にはあったことで、決めたのは一瞬だ。はてどうなるか。後悔はしないと思う。

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聞き慣れぬ鳥の声

2019年10月23日 | 自然

                


 今朝は久しぶりの秋らしい陽気のせいか、鳥の声が色々聞こえた。音感が悪いせいか、聞き分けられる鳥の声は数種類しかなく、あとは鳥の声がしたとしか伝えられない。声から大きい小さいが何となく分かるが、見ても名前が出て来ない。要するに鳥の名前を知らないのだ。実は鳥だけでなく植物の名前もあまり知らない。

 勿論、名前を知ったからちゃんと理解したと言うことにはならないのだが、名前はより深い知識理解への第一歩なのは間違いない。病気の名前や薬の名前は仕事だからよく知っているが、生活して行くのに困らないので鳥の名前や植物の名前などあれこれ雑多な知識は身に付かない。これが科学的に正しいかとどうか知らないが、シャーロックホームズは物事を憶えられる量には限りが有るので、探偵に必要ない余計な知識は忘れるようにしているとワトソンに話している。余計な知識が大切な専門知識の記憶を妨げるという訳らしい。脳科学的にはどんなものか。

 記憶力には個人差があるので一概には言えないと思うが、記憶できる量には限りが有りそうだ。限りが有るといっても、実際に使っているのは利用できる記憶力の数パーセント程度のはずで、誰もが使わないで過ごしてしまう脳の記憶室は物凄い数に及ぶだろう。そうかそれでは使わなくてはと勇んでも、高齢になると憶えるより先に忘れる始末で、気が付いた時には折角の記憶室を使いこなせなくなっている。

 しかし、それでもいつか暇が出来たら?、鳥や植物の名前を憶えて世界を広げたいと思っている。幸い好奇心だけは未だ衰えていない。

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令和即位の日、雨

2019年10月22日 | 小考

           


 当地は曇っているが雨はなく、不思議に静かな朝を迎えている。東京は雨の模様だ。豪雨でなければ儀式には雨もよいと思う。結婚式が雨だと必ず雨降って地固まるという挨拶がある。令和天皇即位の礼の日が雨なのも浮かれず落ち着いて宜しいのではと思う。

 今日は医院を休みにしたのだが、良くわかっていないお年寄りもおられ、受付が即位の礼でお休みなんですと説明していた。祝日で休診の張り紙をしておいたのだが、受診する患者さんも居るかもしれない。

 父は明治大正昭和を生きた。母は明治を知らず大正昭和を生きた。長兄は令和を知らず昭和平成を生きた。私は令和天皇即位の礼を目にすることが出来、某かの幸運を感じる。時代は変わり、天皇のありようにも変化があるようだが、変わらず象徴として貫かれているものがあると思う。政治経済的には問題の多かった平成かもしれないが、働き盛りを平成天皇の下に過ごせたのは良かった。

 令和がどんな時代になるかは分からないが、恐れながら陛下皇后は相応しい方で優れた象徴になられるだろう。 

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平穏に働ける有難さ

2019年10月21日 | 身辺記

        

 

 南アフリカは強かった。残念ながら膂力が違う。スクラムで勝てない。以外な感じがしたが南アフリカは守備がしっかりしており、自らのミスにめげることなく前半は日本の攻勢を粘り強くしのぎ、後半は力で圧倒してきた。完敗脱帽だ。ラグビー素人の感想だが、よくこんな力が物言うゲームでベストエイトまで進んだものだと思う。大健闘、張本氏もあっぱれでは。

 BBCやCNNを見ていると海外に比べて日本の政治は奇妙に落ち着いているように見える。実際には数多くの問題があるのだろうが報道姿勢の違いからか、デモや国会与野党の議論が目立たない。

 有難いことに、我が医院には再び平和が訪れる気配がある。高々十人ほどの組織なのだが、いかに平穏が有り難いものかを身に滲みて感じている。自分が正しい自分は正しいという感覚は恐ろしい。組織の円滑な働きを妨げてしまう。違いを認めながら協力する大切さを今更ながら痛感し学んだ。働ける仕事があることに感謝する気持ちを忘れたくない。

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