パオロ・フレス(Paolo Fresu)1961年2月10日 - イタリア・サルデーニア生まれ
ジャズ・トランペット(フリューゲルホーン)奏者、作曲家、アレンジャー
イタリアの著名なジャズ・トランペッターを3人挙げるとするならば、エンリコ・ラバ、ファブリッツオ・ボッソ、それにパオロ・フレスとなります。
この3人、それぞれにオリジナリティを持っていて、共に優れた奏者であり、いずれも時々聴いているアーティスト達です。
およそ1か月前、パオロ・フレスの30周年記念アルバム(CD)が発売されたので、これを機会に、彼の最初と最新の2枚のアルバムを取り上げてみました。
パオロ・フレスは、音楽学校でクラシックを学ぶ傍らジャズ演奏も手がけ、1982年にプロ活動を開始しています。
デビュー当初から陰影のあるミュート・プレイを多用し、例えで言うならば、マイルス・デイビスとチェット・ベイカーの中間的な奏法です。
これまでの演奏活動において、数々のセッションに参加していますが、基本的には84年に結成した自己のクインテットが主体となっています。
そしてデビューからの30年間、このクインテットは唯一人の交代もなく、精力的な活動を続けている驚くべきバンドでもあります。
まずは1985年の最初のリーダー・アルバム
「OSTINATO」 SPLASC(H) CD H 106

PAOLO FRESU(tp、flh) TINO TRACANNA(SAX) ROBERTO CIPELLI(p)
ATTILIO ZANCHI(b) ETTORE FIORAVANTI(ds) 録音 1985年1月28, 29日
そして、デビュー30周年となる新譜
「30!」 PAORO FRESU QUINTET Tuk Music CD 121

PAOLO FRESU(tp、flh) TINO TRACANNA(ts, ss) ROBERTO CIPELLI(p, key)
ATTILIO ZANCHI(b) ETTORE FIORAVANTI(ds) 録音 2003年11月25, 30日
デビュー・アルバムはイタリアのスプラッシュからのもので、このレーベルは1982年に設立され、ソウル・ノートと共に、同国ではジャズ関連の2大メジャー・レーベルとなっています。
そして演奏内容ですが、ヨーロッパ奏者による新主流派のサウンドと言ったらいいでしょうか。
良くアレンジされていますが、アコーステックによるハード・バップ後の斬新な音が満載の演奏で、今聴いても少しも古さを感じません。
1曲目では、途中にセロニアス・モンク作曲のラウンド・アバウト・ミッドナイトを挟んで、これが良い雰囲気を醸し出しています。
一方の新譜ですが、3~5分の小曲を中心に全13曲、メロディーを重視し、アドリブらしき部分はあまり見当たりません。
時にはエレクトリックを活用し、初期のアルバムとは対照的なサウンド作りとなっています。
2枚のアルバムには、それぞれにメンバーのフォトが付いていました。
このパオロ・フレス、基本的な「音」は30年間殆ど変っていなく、他にも優れた演奏が多くあるので、上記に掲げた別の2人を含めて、別の機会に順次取り上げてみたいと思います。
ジャズ・トランペット(フリューゲルホーン)奏者、作曲家、アレンジャー
イタリアの著名なジャズ・トランペッターを3人挙げるとするならば、エンリコ・ラバ、ファブリッツオ・ボッソ、それにパオロ・フレスとなります。
この3人、それぞれにオリジナリティを持っていて、共に優れた奏者であり、いずれも時々聴いているアーティスト達です。
およそ1か月前、パオロ・フレスの30周年記念アルバム(CD)が発売されたので、これを機会に、彼の最初と最新の2枚のアルバムを取り上げてみました。
パオロ・フレスは、音楽学校でクラシックを学ぶ傍らジャズ演奏も手がけ、1982年にプロ活動を開始しています。
デビュー当初から陰影のあるミュート・プレイを多用し、例えで言うならば、マイルス・デイビスとチェット・ベイカーの中間的な奏法です。
これまでの演奏活動において、数々のセッションに参加していますが、基本的には84年に結成した自己のクインテットが主体となっています。
そしてデビューからの30年間、このクインテットは唯一人の交代もなく、精力的な活動を続けている驚くべきバンドでもあります。
まずは1985年の最初のリーダー・アルバム
「OSTINATO」 SPLASC(H) CD H 106




PAOLO FRESU(tp、flh) TINO TRACANNA(SAX) ROBERTO CIPELLI(p)
ATTILIO ZANCHI(b) ETTORE FIORAVANTI(ds) 録音 1985年1月28, 29日
そして、デビュー30周年となる新譜
「30!」 PAORO FRESU QUINTET Tuk Music CD 121




PAOLO FRESU(tp、flh) TINO TRACANNA(ts, ss) ROBERTO CIPELLI(p, key)
ATTILIO ZANCHI(b) ETTORE FIORAVANTI(ds) 録音 2003年11月25, 30日
デビュー・アルバムはイタリアのスプラッシュからのもので、このレーベルは1982年に設立され、ソウル・ノートと共に、同国ではジャズ関連の2大メジャー・レーベルとなっています。
そして演奏内容ですが、ヨーロッパ奏者による新主流派のサウンドと言ったらいいでしょうか。
良くアレンジされていますが、アコーステックによるハード・バップ後の斬新な音が満載の演奏で、今聴いても少しも古さを感じません。
1曲目では、途中にセロニアス・モンク作曲のラウンド・アバウト・ミッドナイトを挟んで、これが良い雰囲気を醸し出しています。
一方の新譜ですが、3~5分の小曲を中心に全13曲、メロディーを重視し、アドリブらしき部分はあまり見当たりません。
時にはエレクトリックを活用し、初期のアルバムとは対照的なサウンド作りとなっています。
2枚のアルバムには、それぞれにメンバーのフォトが付いていました。
このパオロ・フレス、基本的な「音」は30年間殆ど変っていなく、他にも優れた演奏が多くあるので、上記に掲げた別の2人を含めて、別の機会に順次取り上げてみたいと思います。