上野動物園で公開されるパンダがやってきました。かわいらしい姿やそのしぐさから大人気の動物です。でも、これってトリコの行為そのものだと思いませんか?
そもそも、パンダは東京都が購入したわけではありません。中国からの貸し出しです。そして、そのレンタル料は一年当たり1億円です。今回は石原都知事がネギって少々安くなっているみたいですが、それでも年間で何千万円かを中国に支払う訳です。これは都民の税金から払われます。ではどうしてそんな貴重なお金を経済大国の中国に支払ってまでパンダを招くのかと言いますと、以前パンダが居た頃の上野動物園の入園者数が、パンダが居なくなってから激減したことが原因です。つまりは中国に何千万かを毎年支払っても、それ以上に上野動物園が儲かってくれればいいという単純な発想の元に今回のパンダ借受が成立しているのです。勿論、中国と友好関係の象徴だとかもあるかもしれませんが、こういうことは紙に描いた餅です。
で、タナゴ釣りをしている人であれば判ると思いますが、これはタナゴのトリコと販売業者と消費者の関係そのものなのです。パンダは世界的に見てとても数が少ない希少生物です。それを捕まえて来て(もしくは繁殖させて)金儲けをしている中国の捕獲員がトリコ。そして、それを貸し出して儲けている中国は販売業者もしくは釣り堀。そして消費者は上野動物園、つまりは東京都です。そしてそれを助けているのが何を隠そう我々なのです。
飼育目的で業者(熱帯魚店など)から魚を買う行為はとりもなおさずトリコを助ける行為なので、最近僕の周りではタナゴを買う人が減っています。これはとても良い事です。買う人がいるからトリコが居て、トリコが居るから希少生物が減って、希少生物がより希少になるから値段が上がって、値段が上がればトリコが儲かって・・・。この悪循環を断ち切ることができるのは我々消費者なのです。
よって、ここを訪れる皆様は上野動物園に行く事が罪悪であることが解ると思います。ですから是非パンダがいる内は上野動物園に行かないようお願いいたします。こうして少しでも希少生物を守ることがこれからの世界には大切だと思います。