夢のあと

釣りには夢があります。夢を釣っていると言っても過言ではありません。よって、ここに掲載する総ては僕の夢のあとです。

嬉しい一匹

2013年09月25日 08時48分28秒 | 渓流釣り
てんから馬鹿になってしまった管理人は大物に嫌われ続けています(大笑。
そもそもてんからは塩焼きサイズの数釣りとして位置付けられた釣りですので大物釣りには合わない釣り方です。でもそう決め付けたら面白くないですよね!ってことでてんからで大物を狙おうと色々な工夫を重ねています。
 『そんな無理しないで大物を釣りたいんだったら他の釣り方にすればいいじゃん』って言われそうですが、そもそも僕の釣りは魚が欲しいんじゃなくて、夢を追って釣りを進化させることに喜びを感じる釣りです。要は『人』から聞いた場所で、『人』から聞いたタックルで、『人』から聞いた釣り方で釣れたって、それはその『人』が釣った魚であって、僕が釣ったことにはならないと考えてます。
 で、今年も変なこと(『工夫』とも言います)を沢山やってきた所為で魚に嫌われ続けていました。でも、昨年は一匹も釣れなかった尺がイワナ・ヤマメ共に釣れて、少しは新化している感触は得ていました。
 渓流シーズンの終わりが迫った今、あと尺アマゴが釣れていない事に気付き、あわよくば尺アマゴ~~~って出かけてみました。
 そうしたら、なんと釣れちゃいました。それも二匹も。

こんなマグレってあるんですね!
これで尺溪魚のグランドスラム達成です。
嬉しかったのでカキコしちゃいました。

日本記録魚

2013年09月10日 13時33分18秒 | 渓流釣り
ひょんなことから今年の6月30日に奥山文弥氏と出会い、その後お付き合いさせていただいています。彼は僕が所属するJGFA(Japan Game Fishing association)という会のアンバサダーをしてくれている人です。東京海洋大学客員教授としても幅広く様々な活動をなさっておられます。僕が彼を知ったのはマクロスティグマという地中海に生息する唯暖流系の鱒族の調査をした時の模様をTVで放映した時からです。僕自身サケ・マスを用いた論文で学位をいただいたことから、この放映はとても興味をそそられ、興奮して視ていたのを思い出します。
 そんな彼は沢山の日本記録や世界記録を持っているのですが、その一つであるニジマスのラインクラス(2lb)の日本記録(1.5kg)を彼自身に更新していただきたく僕が知る大ニジマスが棲息する溪にご案内させていただきました。
 最初にその記録を破ったニジマスは51cm(1.8kg)でした。精悍な顔をしたオスのニジマスで完璧なプロポーションをしたそのニジマスは外来種が嫌いな僕の目までを釘付けにした完璧な容姿でした。これで僕も一安心です。お忙しい彼のスケジュールを無理やりに空けてくれているのでしょうから絶対に日本記録魚を釣ってもらわなければならない責任を感じていたのです。
 ただ、ここにはもっと大きなニジマスがいる事は過去の経験から知っていましたので、サイズアップを期待して頑張ってもらいました。そして丁度12時頃、彼が掛けた魚は超元気でガンガン糸を引き出して行きます。一見45cmほどに見えたのでお気楽に竿を操る彼でした。しかし、45cmにしてはもの凄い引きです。奴と一進一退を繰り返しながら30mくらい糸を引き出されてしまいました。普通ならちょっと慌てるところでしょうが、過去に大きな魚を沢山釣っている彼に少しも動揺はなく、徐々に間を詰めてとうとう僕が持つネットに。見事ランディングに成功したニジマスは先ほどのよりも重い気がしました。計ってみたら53cmで2kg!一日で二度も日本記録を更新してくれました。
 その他にも40cmオーバーなら10匹以上釣り、その他細々も沢山釣っていました。

 彼が日本記録を釣ってくれたので僕もてんからで釣ってみました。こんな日(魚があまり動かない日)はやはり不利な釣り方です。粘りに粘ってたら水面直下を流していた毛鉤に、下の方から丸太みたいなのが浮上して来て・・・毛鉤を咥えるときに口の中の白いのが丸見えでした。人間でいえば奥歯まで丸見え状態。水面を乱らしながら反転したのを確認してアワセを入れたらギュイーーーン!って。竿が折れる寸前まで耐えたのですが、バシッという短い音ととも竿のテンションが抜け、その直後、勢い余った奴は大ジャンプ!一ノシで切って行った奴は80cmくらいありました。勿論ニジマスですが。切れたハリス(1.2号)をチェックしてみたら、全部真っ白になってオールパーマになっていて。引き千切られた後によく見られる状態でした。残念ですがてんからの限界を知りました。そもそも大物釣りには適さない釣り方ですから。

 いやぁ・・・楽しくて沢山の知見が得られた一日でした。奥山さん、ありがとう!