環境省では、捕獲禁止期間が平成14年10月31日までとなっているメスヤマドリ、メスキジの捕獲禁止期間の延長を行う意向があって、現在パブコメを募集しています。
ところで一作日、犬の散歩中に一枚の羽根を拾いました。
キジの羽です。それもメスキジの。
上記のように、昨年の10月末までメスキジは捕獲禁止になっていました。メスキジの胸羽根は職漁師たちがこの羽根をさかんに毛鉤に使ってきました。誘いを掛けた時の水中で動きがとてもいいからなどと言われていますが、実のところ、彼らがこの羽根を好んで使ったのは一番手に入れ易かったのがその理由のようです。てんからは最小限の経費(支出)で最大限の収穫を得ることを目的としていますから、今のてんから師のように羽を買って来たのではその分収入が出て行ってしまいます。よって、身の回りにあって使えるものはどんどん利用して経費(支出)を押さえていました。職漁師の全盛期である昭和初期、山奥でもっとも食されたと思われる鳥はニワトリとヤマドリやキジです。で、そのほとんどが肉だけを食べて後は捨てていたのだと思います。ですからこれらの鳥の羽を利用することは、ある意味廃品利用とも考えられます。スズメなどの鳥と違って大型ですから一羽食べたら相当量の羽根が取れるわけです。ちなみに糸もバス(馬の尻尾の毛を撚った物)を使ったのも、それが一番良かったわけではなく、それが一番手に入れやすかったというのが正しいようです。でも、最高の道具ではない道具を使っても、今の最高の道具を使った釣りが敵わないことに少し不満を持つ僕です。
僕もこの純国産のメスキジの胸羽根を使ってみたことがあります。とても素直な羽根で巻き易く、確かに水中での動きが微妙に違っているようにも思えたのですが、それは僕の気持ちに“これは純国産のメスキジの胸羽根だ”と思っていたからと思われるほどの微妙なもので、その微妙さを魚が感知するかと言うとこれまた微妙な感じでした。しかし、この羽根を使ったのはかなり前のことですので、もう一度使ってみたいと思っていました。現在は捕獲禁止ではありませんから自由に手に入るのではないかと思われますが、先にも書いたようにその違いは高麗キジや養殖キジと比べて微妙ですから無理して手に入れることもないと考えていました。
ところが、冒頭に書いたように犬の散歩をしていて偶然一枚の羽根を拾ったのです。それがメスキジの胸羽根だったものですからなんだか嬉しくて。ちなみに今は草刈りされてしまったのであまり見かけませんが、草があったときには一羽の雄キジに8羽の雌キジが一緒に・・・うらやましいハーレムを作っていて、僕がワンコと近づくと一斉に飛んで逃げて行ったりする光景が見られる場所です。羽根の一枚くらい落ちていても何の不思議もありません。これからは地面をキョロキョロしながらワンコの散歩をするようです。
この一枚の羽根を使ってどんな毛鉤を巻こうか?毛鉤巻きは大の苦手にしている僕ですからどんな素晴らしい羽根を使ってもそれなりの毛鉤にしかならないと思います。でも、それでもこれからこういう羽根に出会う機会もないでしょうからこの羽根に夢を託してみたいと思っています。
ところで一作日、犬の散歩中に一枚の羽根を拾いました。
キジの羽です。それもメスキジの。
上記のように、昨年の10月末までメスキジは捕獲禁止になっていました。メスキジの胸羽根は職漁師たちがこの羽根をさかんに毛鉤に使ってきました。誘いを掛けた時の水中で動きがとてもいいからなどと言われていますが、実のところ、彼らがこの羽根を好んで使ったのは一番手に入れ易かったのがその理由のようです。てんからは最小限の経費(支出)で最大限の収穫を得ることを目的としていますから、今のてんから師のように羽を買って来たのではその分収入が出て行ってしまいます。よって、身の回りにあって使えるものはどんどん利用して経費(支出)を押さえていました。職漁師の全盛期である昭和初期、山奥でもっとも食されたと思われる鳥はニワトリとヤマドリやキジです。で、そのほとんどが肉だけを食べて後は捨てていたのだと思います。ですからこれらの鳥の羽を利用することは、ある意味廃品利用とも考えられます。スズメなどの鳥と違って大型ですから一羽食べたら相当量の羽根が取れるわけです。ちなみに糸もバス(馬の尻尾の毛を撚った物)を使ったのも、それが一番良かったわけではなく、それが一番手に入れやすかったというのが正しいようです。でも、最高の道具ではない道具を使っても、今の最高の道具を使った釣りが敵わないことに少し不満を持つ僕です。
僕もこの純国産のメスキジの胸羽根を使ってみたことがあります。とても素直な羽根で巻き易く、確かに水中での動きが微妙に違っているようにも思えたのですが、それは僕の気持ちに“これは純国産のメスキジの胸羽根だ”と思っていたからと思われるほどの微妙なもので、その微妙さを魚が感知するかと言うとこれまた微妙な感じでした。しかし、この羽根を使ったのはかなり前のことですので、もう一度使ってみたいと思っていました。現在は捕獲禁止ではありませんから自由に手に入るのではないかと思われますが、先にも書いたようにその違いは高麗キジや養殖キジと比べて微妙ですから無理して手に入れることもないと考えていました。
ところが、冒頭に書いたように犬の散歩をしていて偶然一枚の羽根を拾ったのです。それがメスキジの胸羽根だったものですからなんだか嬉しくて。ちなみに今は草刈りされてしまったのであまり見かけませんが、草があったときには一羽の雄キジに8羽の雌キジが一緒に・・・うらやましいハーレムを作っていて、僕がワンコと近づくと一斉に飛んで逃げて行ったりする光景が見られる場所です。羽根の一枚くらい落ちていても何の不思議もありません。これからは地面をキョロキョロしながらワンコの散歩をするようです。
この一枚の羽根を使ってどんな毛鉤を巻こうか?毛鉤巻きは大の苦手にしている僕ですからどんな素晴らしい羽根を使ってもそれなりの毛鉤にしかならないと思います。でも、それでもこれからこういう羽根に出会う機会もないでしょうからこの羽根に夢を託してみたいと思っています。