夢のあと

釣りには夢があります。夢を釣っていると言っても過言ではありません。よって、ここに掲載する総ては僕の夢のあとです。

業務連絡

2012年10月31日 08時17分51秒 | その他
突然ですが、当方はしばらくネットから離れようと思います。よって

 HPの方は総て消えます。

 Blogと会員専用掲示板は多分このまま見られると思います。

 メルアドは消滅しますので送られても受信致しません。よって連絡は総て電話になります。



勝手を申してすみませんが、ご理解のほどよろしくお願いいたします。
 それでは・・・。

頼まれた毛鉤

2012年10月30日 08時49分36秒 | 渓流釣り
一昨日、ある有名なテンカラ師に『あの毛鉤、またまいてくれないか?』と言われました。
 ご存知の通り、僕の毛鉤たちは誰が見てもロクなモンじゃないです。ですから『巻いてくれ』なんて言われたことがありませんでした。

 『あの毛鉤』とは以前ここでも紹介した(http://blog.goo.ne.jp/ashitamotenkida/e/1bc77a0145642c9816395abcebc90d2d)
逆さ毛鉤です。30年近く前に巻いた毛鉤なのでまた同じように巻けるか?は不安があるのですが、本人から『この毛鉤に思い入れがあるので是非巻いてもらいたい。もらった毛鉤も勿論持っているのですが、大切に仕舞い込み過ぎて場所が判らなくなっちゃって。・・・今度の第四回テンカラファンの集いで使いたいので。』とのこと。

 涙がチョチョギレルくらい嬉しかったです。生まれて初めての依頼がこんな有名な人から頂けるなんて・・・頑張るっきゃないです。

 実は、この毛鉤を巻いた頃は“テンカラは引き算の釣り”と思っていたので(今でも思っていますが)、基本的に鈎とハックルとスレッドしか使わない、これ以上引けないという単純明快、かつ実に簡単に巻け、そしてそれなりに釣れた毛鉤です。

 ところが、毛鉤作製にあたっての追加注文があって『白のハックルに黒のボディーでお願いします。』って。・・・慌てた僕は、『アイは赤にさせてもらってよろしいでしょうか?』と応えたら、軽い笑みをもって僕の方を見、しばしの間を置いて『お任せします。』って。

 で、巻いた毛鉤がこれです。本人の希望している毛鉤に近付けたかどうか?今週の土曜日に判明します。

拾った羽で

2012年10月24日 21時52分44秒 | 渓流釣り
著名な某テンカラ師さんがどこかの雑誌でやってましたが、拾ってきた羽で毛鉤を巻いて、それで釣るという企画。
 面白い企画なので、僕も真似してやってみました。前回タナゴ釣りに行った時に沼で釣っていたら流れてきた羽根です。
 触った感じがしっとりしていて、なかなか良い感じです。

 早速巻いてみました。今年釣果を出してくれた沈み花笠タイプです。

 釣れるかな???

川のアカヒレタビラ

2012年10月19日 12時28分58秒 | タナゴ釣り
 タナゴ系の魚全般に言えることですが、流れで釣った魚の方が色が濃く、体型もすらっとしています。
 昨日、強い流れの川の弛みから今の時期としては充分合格点が上げられるアカヒレタビラが釣れてくれました。
 初めての地域でしたので目的は場所探しです。他にも気になる場所が多くあったので、ここはサッとスルーしてしまいました。しかし、帰宅した後になって他のアカヒレタビラも同じなのかどうか?が気になり出しました。次回は同じ場所でちょっと粘って釣ってみようと思っています。
 みんなこんな綺麗なアカヒレタビラなら嬉しいなぁ・・。


今の時期、こんな色が出てるっていうのもおかしい話で、よく判らなかったので今回は久しぶりにキープしました。
 家で水アワセをして水槽に入れる前に写真撮影をしました。 背鰭分岐軟条数、臀鰭分岐軟条数、側線鱗数などからして、残念ながらカネヒラのようです。失礼しました。こんな細いカネヒラは初めて見ました。

タイリクバラタナゴ?

2012年10月15日 22時53分22秒 | タナゴ釣り
一昨年釣ったタイリクバラタナゴと思われる魚です。

昨日暇だったので水槽の掃除をするために入っている魚を総て他の水槽に移しました。その時、この魚がタイリクバラタナゴである確証が取れなかったので写真に撮りました。
で、驚いたのはその大きさ。ここまで大きく育ったのは初めてです。10cmは優に超え、11cmに迫る勢いです。斜めに入っているので、これでもメジャーでは少し小さく写ってます。となりにカネヒラが来ても少しも見劣りしません。 
 ただ、これが本当にタイリクバラタナゴなのか?は不安が残るところです。

普通のタイリクバラタナゴだとここまで育てばセッパリになりますがそれが、見ての通りまったくありません。
 背鰭分岐軟条数、臀鰭分岐軟条数、ヒゲの有無、側線鱗数のどれもタイリクバラタナゴの範囲なので、多分タイリクバラタナゴだと信じていますが、なんかちょっと違う感じもするのです。

 もし判る方がおられましたらご教示願います。

明治22年頃の毛鉤

2012年10月11日 16時34分07秒 | 渓流釣り
普通、テンカラではウイングの付いた毛鉤は使いません。それは伝承毛鉤のほとんどにウイングは付いていないからだと思います。
 以前、沢山の伝承毛鉤を見た事は前スレで書きましたが、その時の一つに大きなカケスの羽根で作られたウイングが付けられた毛鉤を見ました。
 伝承毛鉤はその使い手の工夫が凝縮され、加えて無駄は一切削除されています。その中にウイングがあるのには驚きました。
 で、画像の毛鉤は『釣鈎図譜』という本からの抜粋です。先にも書きましたが、この本はいつ誰が何の目的で書いたのか?まったく判っていない書物です。ただ単に全国の色々な釣り針を絵で図鑑のように羅列されているだけの本です。別冊に明治22年頃に中村利吉という人が著したらしいと推定されているだけです。
 そこに毛鉤も掲載されているのですが、ほとんどが普通の蓑毛と胴なのに対し、これだけはウィングが付けられています。ウィングの中央にストークが確認出来ることから、普通のフライのウイングとはちょっと違う感じです。
 いずれにしてもこうした絵が残っている以上、少しでも多くの魚を釣るために、先達たちは様々な紆余曲折を繰り返しながら自分の毛鉤を完成に近づける努力をしていた事だけは伺えますね。
 最近、突拍子もない良い案が浮かんで来なくなってしまったのは悲しい現実です。

久しぶりにタナゴと再開

2012年10月09日 00時42分42秒 | タナゴ釣り
 渓流シーズンが終了したので、久しぶりにタナゴ釣りに出かけてきました。
昨年の9月1日に自己記録を達成した場所です。
ここはまず人が来ないと思われる場所です。と言いますのもヤマメが居るのではないかと思える標高の沼(堰がないので自然の沼かも)で、車でのアプローチが出来ません。岸は葦だらけなので、たとえ歩いて着いても見ただけで結構となってしまうような所です。10分も藪漕ぎすれば岸辺には到着しますが、釣りとなると出来そうな場所は一ヶ所しかないので、ぬかるんだ葦原をそれから30分ほど藪漕ぎしてやっと釣り座に着ける場所だからです。ただ、カネヒラがいたということは誰かしらが放したということですから誰も来ないわけではありません。釣となると厄介な場所というだけの所です。今年は随分渓流で藪漕ぎも鍛えましたので昨年より楽でした(笑。

 今回はアカヒレタビラが結構釣れました。どうしたことか?昨年あれほど多かったカネヒラも今年は皆無。天候によるものか(大減水)?時期によるものか?いずれにしても結構なことです。

 でも、この後下界に戻って釣ったらやはり釣れちゃいましたが。

きっかけ

2012年10月06日 22時28分43秒 | 渓流釣り
全国的に渓流シーズンがほぼ終わりました。
まだ釣れる所もあるのですが、禁漁期の本来の意味を考えると山に足が向かなくなります。
ですから、なんか空になってしまったような感じがしてます。
今年は初めてテンカラで通した年でした。釣れようが釣れまいがとにかくテンカラ。とシーズン始めから決めていました。(故)山本素石氏の書籍にも『テンカラが上手になりたければ餌釣りの道具は総て捨ててしまえ』みたいな事も書いてあったように記憶しまてますので、意地でも毛鉤にこだわっていました。
 テンカラは以前に3年間ほどやったことがあります。その後は餌釣りをしていて釣れない時だけ遊び程度にやってたくらいです。
 そんな僕が何故今頃になってテンカラなのか?・・・それは昨年お誘いを受けて『第三回 テンカラファンの集い』に参加させていただいた事からです。そもそも僕は、好きなときに好きなだけ好きなように釣るのが身上なので、人の釣りにはあまり興味を持ちません。ですから、あまりこういうイベントには行かないのですが、実は過去に前科があったのです。そのパンフレットが画像です。「テンカラ・サミット・イン・名古屋 '93」です。1993年(平成5年)1月24日に名古屋の税理士会ビルで開催されました。昔の本を探していたら出て来たそのときのパンフレットです。懐かしのレア物(ゲテ物?)です。なんでこんな集まりに行ったのかというと、兼ねてからいろいろお世話になっていた堀江溪愚氏のお誘いでしたから。新幹線に乗って一人でわざわざ名古屋まで。どういう顔して行ったのか?今となっては想像すらできません。でも、ステキなサミットでした。堀江氏の紹介でそれまで雑誌でしか見たことがない人たちと知り合いになれてとても嬉しかったのを覚えています。そして各巨匠の公演では天野勝利氏の『アワセは遅くもなく、早くもなく、丁度良いアワセが一番いい』と、瀬畑氏の『沢山のテンカラ有名人がお見えになっておりますが、その中で一番上手なのは僕です。なんてたって時期になれば毎日釣ってますから。』という言葉は、ほぼ20年を経過した今でも鮮烈な言葉として今でも忘れることが出来ません。
 その後、フィッシングショーなどでそのときの講師たちと幾度か会話を交わした程度ですが、お誘いを受けて内容を見たら、なんと名古屋のサミットとほぼ同じメンバーじゃないですか!って事で参加を決めたわけです。
 同じ講師とはいえ、もう20年前の事ですから忘れていると思いきや、なんとみんな覚えていてくれて・・・嬉しかったです。テンカラ人の巨匠たちはみんな記憶力に長けているようです。そしてその方々が再び今年奥多摩に集結します。
『第4回テンカラファンの集い』
http://yoshidakebari.jugem.jp/?eid=936

です。きっと今年も楽しい集まりになると思われます。

 で、話を戻しましょう。何の本を探してたかというと『釣鉤図譜』という本です。全国の色々な釣り針を絵で図鑑のように書かれているだけの本です。誰がいつ何の目的で書いたのか?まったく判っていない書物です。別冊に明治22年頃に中村利吉という人が著したらしいと推定されているだけです。この本のどこかにその頃の毛鉤が掲載されていて『へぇぇぇ・・・こんな昔に毛鉤があるんだぁ。でもよく考えたらバケなんかもあるんだから当たり前か!』と思った記憶があるのです。記憶が正しければ、ここに掲載されている毛鉤はまさに伝承毛鉤です。
 そう思って探したのですが、出て来なかったのでまた明日探してみます。火事の時に大半は灰になったとは言え、とにかく昔読んだ釣り関係の本が多過ぎで、こういうときは困ってしまいます。
 でも、懐かしいパンフレットが出てきて、思えばこれが僕のテンカラのスタートだったんだなぁ・・・と感慨にふけっておりました。

禁漁期

2012年10月01日 12時20分49秒 | 渓流釣り
今日からほとんどの渓流が禁漁期です。
渓流釣りは遠距離恋愛みたいなものですから、渓流ファンの方々にとっては辛い時期に突入します。
 でも、僕はこの禁漁期ってやつもちょっと好きです。美味しいものをお腹いっぱい食べたら美味しいものも美味しく感じられなくなるのと一緒です。
 禁漁期は、今年の釣りで経験をした色々なことを来期に役立てるため、様々な作戦を立てる期間であるように感じます。

 僕の場合、いろいろな釣りをしますので、ここのところなおざりになっていた感がある渓流釣りですが、色々とやって来た結果として自分は基本的には渓師であると感じて来ました。そこで今年から再び渓流に戻ったのですが、餌釣りだと良い意味でも悪い意味でも悟った感があって新鮮さが感じられません。新たな世界に降り立った感じってとても楽しいですから今年から、以前にチョッコッとだけ手をつけたテンカラの世界に入り込みました。

 そういうわけで今年はテンカラをメインに釣ってました。釣りってただ漫然と糸を垂れているだけでは何の面白さもありません。きりなく出現する沢山の壁を乗り越える事が釣りの面白さだと思っています。テンカラはとても不可解な釣りで、やればやるほど解らないことが増える一方です。そしてその一つ一つを解決して行く事に大きな喜びを得ました。これはとても楽しい事です。しかし、それは魚との勝負だけではなく、漁協の勝手な放流や、森林伐採や護岸・堰堤のことや・・・釣りの周辺の事にまで及びました。これはとても悲しい事実が見えてきました。

 今年はテンカラ一年生のつもりで釣っていましたので釣果より経験を増やすことに主眼を置いていました。以前にやっていたと言っても数年だけです。しかもその感覚は遠に失せてしまっています。よって、思い切って今までの記憶の総てを払拭し、心を初心に戻してまずは沢山の経験をすることが大切だと考えました。そしてこの一年、心を新たにすることによって、新たな沢山の経験をすることが出来ました。結果として今年一年テンカラで通した僕の目指すテンカラが見え始めてきたように感じています。
 来年からはそのテンカラを目指してまい進するべく、この禁漁期に沢山の試行錯誤を繰り返してみたいと考えています。

 とは言いながら、これからタナゴやヒラメにうつつを抜かそうとも考えています(笑。