渓流釣りが解禁になってすでに2ヶ月余り。そろそろ僕の渓流釣りがスタートします。昨年は肩を壊してしまったので、途中から急遽餌釣りになってしまいました。で、禁漁期に肩は復活しましたので再び今年は毛鉤釣りに戻ろうと考えてます。
毛鉤・・・その昔、職漁師といわれるイワナ・ヤマメを釣ることを職業としていた人たち(『職漁師』と呼ばれています。)が使っていた餌に匹敵するものです。いわゆる“”てんから”という釣り方です(現在「テンカラ(カタカナ表記)」と言われるものとはかなり違っています)。なぜ職漁師たちが餌釣りをあまりしなかったのかというと、餌を取っていたら時間が掛かりますし、当時は餌は自分で採ったので売られていなかったことから、餌を買うなんてことは考えてもいなかったでしょうし、もし売っていても買っていたのでは経費が掛かってしまいます。しかも毛鉤に比べて保存期間が短いです。よって、ほとんどの職漁師はこのような『毛鉤』というものを使っていました。
漁師、つまりプロが使っていたものですからバカスカ釣れる物であることに間違いはありませんが、やはり釣技が至らなければそれなりにしか釣れません。でも、僕のようなヘタッピがやってもいくらかは釣れます。僕の場合は餌釣りより釣れないので餌釣りをすればいいのですが、釣れる数が少ないことも相まって釣れた時の幸福感が毛鉤の方が絶対的に大きいのです。何せ味も匂いもない餌(?)を使い、魚を騙して釣るのですから相手(魚)を騙せなければまったく釣れない訳です。ということは、逆に言えば釣れた時は相手を騙し切ったわけですので幸福感が大きいのかもしれません。実際、釣っていると偽物と気が付いてUターンしていく魚も沢山見られる(圧倒的にこちらの方が多い)ことから、もし釣れたらその魚がしくじったってことです。ですから釣り師はその分罪悪感が少ないのかもしれません。
で、毛鉤釣りをするには毛鉤を作らなければなりません。鈎と鳥の羽をはじめ、その他毛鉤に使う装飾品を手に入れる必要があります。職漁師たちは鈎は釣具屋で買って(もっと古い時代は縫い針で作っていたらしい)、鳥の羽は普段の生活で食べた鳥の羽を保存しておいて使っていました。その他の装飾品は日常で使う物の廃品を使うことが多かったようです。今の時代のように何でも買える時代ではなかったし、何よりも経費を出来るだけ抑える必要があったのだと思います。僕の場合は毛鉤の骨格とも言える鈎と鳥の羽は釣具屋さんで買うのですが、それ以外のものはほとんど釣具屋さんでは買いません。出来るだけてんからの色を出したいと思うからです。鈎と羽根以外のものとしては巻くための糸であったり胴(ボディー)を作る毛糸であったり。っていうことは手芸屋さんに行く必要があります。またある程度は百円均一でも手に入ります。こういうお店に行くとあらゆる物が毛鉤の材料に見えてきてしまいます(笑)。
で、よく手芸屋さんに行くのですが、男性客がほとんどいないので店員さんの見る目が違っているのが判ります。様々な色や太さの糸や毛糸、それに釣りに使う糸(道糸)も手芸屋さんで売っていることもあります。またその他にも使えそうな物を色々買ってきます。勿論手芸に使うわけではありませんから、手芸屋さんからみれば常識外の品揃えです。ですから店員さんからすれば「この人、何考えてるんだろう?」って思いながらレジ打ちしているのが分ります。また百円均一でも色々と買えます。毛糸や糸も売っているのですが、その他にも付けマツゲ(毛鉤の蓑毛に使えます)やヘアバンド(仕掛けを竿に付けておく時に仕掛けに傷が付かないでいい)。加えてマニュキュア(色付き接着剤として毛鉤を巻き終えたときの糸止め用)、そして今回は画像でも使っているネイル用の1mm幅のテープ(胴に巻いてある白いもの)・・・等々。こんなのを買い物カゴに入れてレジに並ぶと、いくら羞恥心が少ない僕でも流石にちょっと恥ずかしいです。そしてレジに買い物カゴを乗せた時の店員さんの顔。『きっと(この人は)家に帰って女装してるに違いない。・・・変態だ。』と思われているに違いありません。このテの材料を購入するときは女性に頼むのが一番いいのですが、てんからを知る(もしくは「する」)女性はいないので少々の恥は我慢して買うしかないのが現状です。
ちなみに僕に女装趣味はないのですが、ここまでして材料を買い求める僕は別の意味でやはり変態なのでしょうか?
画像は昨日巻いた今年テストしようと思っている毛鉤の一つです。
毛鉤・・・その昔、職漁師といわれるイワナ・ヤマメを釣ることを職業としていた人たち(『職漁師』と呼ばれています。)が使っていた餌に匹敵するものです。いわゆる“”てんから”という釣り方です(現在「テンカラ(カタカナ表記)」と言われるものとはかなり違っています)。なぜ職漁師たちが餌釣りをあまりしなかったのかというと、餌を取っていたら時間が掛かりますし、当時は餌は自分で採ったので売られていなかったことから、餌を買うなんてことは考えてもいなかったでしょうし、もし売っていても買っていたのでは経費が掛かってしまいます。しかも毛鉤に比べて保存期間が短いです。よって、ほとんどの職漁師はこのような『毛鉤』というものを使っていました。
漁師、つまりプロが使っていたものですからバカスカ釣れる物であることに間違いはありませんが、やはり釣技が至らなければそれなりにしか釣れません。でも、僕のようなヘタッピがやってもいくらかは釣れます。僕の場合は餌釣りより釣れないので餌釣りをすればいいのですが、釣れる数が少ないことも相まって釣れた時の幸福感が毛鉤の方が絶対的に大きいのです。何せ味も匂いもない餌(?)を使い、魚を騙して釣るのですから相手(魚)を騙せなければまったく釣れない訳です。ということは、逆に言えば釣れた時は相手を騙し切ったわけですので幸福感が大きいのかもしれません。実際、釣っていると偽物と気が付いてUターンしていく魚も沢山見られる(圧倒的にこちらの方が多い)ことから、もし釣れたらその魚がしくじったってことです。ですから釣り師はその分罪悪感が少ないのかもしれません。
で、毛鉤釣りをするには毛鉤を作らなければなりません。鈎と鳥の羽をはじめ、その他毛鉤に使う装飾品を手に入れる必要があります。職漁師たちは鈎は釣具屋で買って(もっと古い時代は縫い針で作っていたらしい)、鳥の羽は普段の生活で食べた鳥の羽を保存しておいて使っていました。その他の装飾品は日常で使う物の廃品を使うことが多かったようです。今の時代のように何でも買える時代ではなかったし、何よりも経費を出来るだけ抑える必要があったのだと思います。僕の場合は毛鉤の骨格とも言える鈎と鳥の羽は釣具屋さんで買うのですが、それ以外のものはほとんど釣具屋さんでは買いません。出来るだけてんからの色を出したいと思うからです。鈎と羽根以外のものとしては巻くための糸であったり胴(ボディー)を作る毛糸であったり。っていうことは手芸屋さんに行く必要があります。またある程度は百円均一でも手に入ります。こういうお店に行くとあらゆる物が毛鉤の材料に見えてきてしまいます(笑)。
で、よく手芸屋さんに行くのですが、男性客がほとんどいないので店員さんの見る目が違っているのが判ります。様々な色や太さの糸や毛糸、それに釣りに使う糸(道糸)も手芸屋さんで売っていることもあります。またその他にも使えそうな物を色々買ってきます。勿論手芸に使うわけではありませんから、手芸屋さんからみれば常識外の品揃えです。ですから店員さんからすれば「この人、何考えてるんだろう?」って思いながらレジ打ちしているのが分ります。また百円均一でも色々と買えます。毛糸や糸も売っているのですが、その他にも付けマツゲ(毛鉤の蓑毛に使えます)やヘアバンド(仕掛けを竿に付けておく時に仕掛けに傷が付かないでいい)。加えてマニュキュア(色付き接着剤として毛鉤を巻き終えたときの糸止め用)、そして今回は画像でも使っているネイル用の1mm幅のテープ(胴に巻いてある白いもの)・・・等々。こんなのを買い物カゴに入れてレジに並ぶと、いくら羞恥心が少ない僕でも流石にちょっと恥ずかしいです。そしてレジに買い物カゴを乗せた時の店員さんの顔。『きっと(この人は)家に帰って女装してるに違いない。・・・変態だ。』と思われているに違いありません。このテの材料を購入するときは女性に頼むのが一番いいのですが、てんからを知る(もしくは「する」)女性はいないので少々の恥は我慢して買うしかないのが現状です。
ちなみに僕に女装趣味はないのですが、ここまでして材料を買い求める僕は別の意味でやはり変態なのでしょうか?
画像は昨日巻いた今年テストしようと思っている毛鉤の一つです。