今朝も行って来ました、2時間トライアル。
しかしながら低迷。今日の誘いが構築できませんでした。がっかりした事があって。。。
釣っていたら県南の方からわざわざいらした二人組み。僕がやっていたので一人は対岸に、そしてもう一人は僕の隣で竿を出しました。で、その隣の人と話ながら釣っていたのですが、なんとこの川の下流にカネヒラとヤリタナゴを入れた(放流した)と。こういう人がいるから水面下がグチャグチャになってしまうのです。放流している人は、いい事をしたと思っている人がほとんどです。とんでもない事なのですが、これが現実です。そして放流は悪であるということはブラックバスを通して若い人たちはすでに理解している人が多くなって来ています。ですからこういうゲリラ放流をしている人は放流が生態系を破壊して行き着くところは絶滅だということが解っていない50歳以上の、俗に言う『オジー』達がほとんどに思えます。この人も、カネヒラとヤリタナゴを放したと言ったので、僕が是非辞めてもらいたいと伝えたらなんとなく解ってもらえたように思えたのですが、その後また貝を放流したことを言い出したので、それも良くないことをお話したら『こっちは川ではなくて池だから大丈夫』だと。こういう人がいるから困ってしまいます。
ここでカネヒラの放流について考えてみましょう。たとえば僕が今釣っている川にタナゴ族はタイリクバラタナゴしか居ません。つまり、この川はタイリクバラタナゴの棲みか、要は彼らの家なのです。そのタイリクバラタナゴの川にカネヒラを入れるって行為は、人間で言えばまるであなたの家にゴリラを放されたようなものです。どうですか?これはいいことですか?素晴らしい事ですか?結果的にゴリラが居なくなれなければこちらが逃げるしかありません。要は住める環境ではなくなるのです。あなたはゴリラが好きかもしれませんが住民たちには大惨劇なのです。
オジーたちは自分のエゴのために過去にこれを何度も繰り返して来ました。その結果が今です。あちこちの在来種は絶滅か、もしくは絶滅に近い状態になりつつあります。タイリクバラタナゴとカネヒラ以外は総てのタナゴ族が絶滅危惧種に指定されている始末。・・・悲しい事です。
この説明をして川でも池でもどこでも放流はいけない事であること。タナゴだけではなくどんな魚でも放流はやってはいけないこと。へら鮒もその放流によってキンブナが消え失せましたし、鮎の放流では鵜が繁殖して様々な被害を被っています。自然はしっかりバランスを取っているのに人間がそれを壊している訳です。そして魚を放流するということはそれを助長することに他なりません。そのことを話したのですが、解ってもらえたかなぁ?理解してくれたら嬉しいのですが。
こんなことですから釣りどころではありません。それなりの釣果しか出せませんでした。49匹。半束でした。