アブリル - どこにでもあり、どこにもない

岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

エノコログサ - イネ科

2020-10-15 21:02:50 | みんなの花図鑑
夕日を浴びて 黄金色に輝くエノコログサ(ネコジャラシ)です。


光の加減だけでないとすれば、キンエノコロかもしれません。




花序は円柱形で、一面に花がつき、多数の毛が突き出すので、外見はブラシ状になる。(wiki「エノコログサ」)




イヌビエなどの穂から出る毛は、小穂を包む鱗片(穎(えい))の先端から伸びる芒(のぎ)であるが、エノコログサの場合、この毛は芒ではなく、小穂(しょうすい)の柄から生じる長い突起である。(同上)(ふりがな読みは引用者)




ネコジャラシは 穀物です。食べることができます。




ただ 毛が多いので、もいで脱穀したあとは毛を吹き飛ばしましょう (^_-)-☆



セイタカアワダチソウ、アキノノゲシ ‐ 河川敷のキク科

2020-10-15 16:05:17 | みんなの花図鑑
セイタカアワダチソウもアキノノゲシもどこにでもあるキク科ですが、これは 矢作川河川敷の今の花です。


セイタカアワダチソウ

セイタカアワダチソウは キク科アキノキリンソウ属。



キク科キク亜科の花なので、筒状花と舌状花の小花から構成されています。



花は 筒のような総苞の先に咲きます。
虫に花粉を運んでもらう花なので、もちろん 花粉症の原因になる花ではないです。




アキノノゲシ

葉には切れ込みが無いので、正しくは ホソバアキノノゲシというのかもしれません。
セイタカアワダチソウと同じくキク科ですが、こちらは キク亜科ではなく タンポポ亜科の花です。



キク亜科の頭花が 筒状花と舌状花から構成されていたのに対し、 タンポポ亜科の頭花は 舌状花だけで出来ています。



キク亜科の舌状花が 雌しべだけをもつ雌花なのに対し、タンポポ亜科の舌状花は(これだけで構成されているので)両性花のかたちをとっています。



アキノノゲシは 表から見るより 裏面の模様がしゃれています。この前使った言い方を借りれば 「バックシャンな花」なのです \(^o^)/




ハマスゲ - カヤツリグサ属

2020-10-15 08:09:24 | みんなの花図鑑
スゲ と名が付いていますがスゲ属ではありません。


私の家から矢作川に向かうと、その手前に この鹿乗(かのり)川があります。かつて(戦国時代の終わりまで)日本の河には堤防がありませんでした。岡崎平野(沖積平野)は矢作川とこの鹿乗川がしょっちゅう氾濫して作り出したものとも言えます。
いまは立派な堤防ができています。その堤防に ハマスゲの群生がありました。




ハマスゲはカヤツリグサ科カヤツリグサ属の多年草です。
「海岸に多いので浜スゲの名がある。」(谷城勝弘『カヤツリグサ科入門図鑑』)
「関東地方以西~九州の日当たりのよい海岸の砂地から平地の路傍まで広く分布する。」((岡山県カヤツリグサ科植物図譜)松江の花図鑑「ハマスゲ」)



「枝先に小穂を3~8個、穂状につける。」(三河植物観察「ハマスゲ」)




ハマスゲは 小穂から くるっとカールした柱頭がたくさん出ているのが特徴で、すぐわかります。




雄しべの葯は 黄色です。一つの小花に おしべは3個ついているそうです。