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場所は 柳川瀬公園(豊田市)。木陰で撮ったので、とても暗いです。
いちおう よく見るユキノシタだと思ったが、心配になったのでユキノシタの仲間をちょっと調べてみました。
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そしたら、ユキノシタの仲間(ユキノシタ属のうち、5枚の花弁が不同長で左右対称になるグループ)だけでも、こんなにあります!
(いがりまさし「ユキノシタの仲間」比較画面より)
でも心配ご無用。
上の7種類のユキノシタのうち、5月が花期にあたるのは ユキノシタと3番目のハルユキノシタだけなのです。
花期は ユキノシタが 5-6月、ハルユキノシタは 4-5月。
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それで、ユキノシタか、ハルユキノシタかの区別ですが、上3弁の紋を見ます。
ユキノシタには 黄色と紅紫色の紋があります。
ハルユキノシタは 黄色の紋とあります。
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ハルユキノシタの葉は全体緑色で斑紋がありません。
時期と紋から見ても ユキノシタで間違いなさそうです。
かつてはこの葉を揉んで、切り傷などの貼り薬に利用したり、葉から抽出した成分で、化粧水等にも利用されているということです。
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雄しべは10本、放射状に伸びています。
面白いのは 雌しべのほうで、2本あります。
両者は子房の基部で合着しています。
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もうひとつ特徴的なのは、子房を取り巻く黄色の花盤です。
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花盤は 花托(かたく)の一部が隆起した突起だそうです。