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ロウバイの雄しべは 開花後 4、5日すると起き上がって雌しべを覆うというお話の後編です。
上の画像には 白いバナナの房のような雄しべと 糸くずのような雌しべが写っていますが、雄しべはいつもこのような位置にあるのではなく、おそらくこの2日前には 花被片に密着して横たわっていたのであり、この1日後には さらに雌しべのほうに集まり雌しべを覆うように密着するだろうという筋書きがあります(^^)/
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映りが良くないので後回しにしましたが、一枚目の画像よりほんのわずか前の雄しべの状態です。
雄しべは雌しべから離れているし、雄しべの葯は 花被片の方向を向いて付いていますし、葯はまだ割れていないので花粉も出ていません。この花に虫が蜜を吸いに来たばあい、他の花で付けてきた花粉が めしべに付く形になります。
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この花も 雄しべが立ち上がって めしべを取り囲もうとしています。
雄しべに取り囲まれる前に めしべは他の花からの花粉を受粉しているべきなのですが、どうやらこの雌しべにはまだ花粉が付いていません。
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この画像も 前のとほぼ同じ時期です。「雌しべ活動期」から「雄しべ活動期」への移行期の花です。
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この花は 雄しべがきれいに雌しべを囲んでいます。雄しべ活動期の始まりです。
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雄しべの葯が割れて 花粉が出て来ています。
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やや赤紫色をしている一番内側の花被片には 蜜が出ています。(上の画像では もう一回り外側の花被片に 光る蜜らしきもののが見えます)
この時期、蜜を吸いに訪れた虫たちは、めしべに触れることなく、雄しべの花粉を体につけて 別の花に運ぶ役目を果たすことになります。
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雄しべの葯に襞(ひだ)が現われ、盛んに花粉が出ています。
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同じ雄しべ活動期ですが、よくみると、雄しべの襞の中から めしべの先らしき器官が一本、顔をのぞかせていますよ(^^)/
受粉できなかったのでしょうか?
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終期の雄しべです。
雄しべの付け根あたりから出ている 一番内側の花被片の花柄が 切れています。脱落が始まったようです。
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花粉を出し終わった雄しべは これでもかというくらいしっかり雌しべを覆っています。
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その雄しべの葯の襞(ひだ)をアップしてみました。
ケーキのモンブランみたいです \(^o^)/
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ロウバイの蕊の秘密、詳細に教えてくださってありがとうございます。
前にも伺った気がするのですが、何度読んでも忘れてしまって・・・
それにしても、受粉する前に雄蕊に取り囲まれ閉じ込められてしまう雌蕊もあるのでしょうね。
ロウバイももう少し花が大きければ観察しやすいのにねぇ( ⚭_⚭)✧
ロウバイのおしべがモアイ像みたいに最初うつ伏せに横たわっているとか、起き上がったあとはめしベを窒息させるんじゃないかと言うくらい絞り込むことがあるというのをもっとくっきりハッキリ捉えたいです
それはそうと、アルママさんの「この木なんの木」なつみかんさん、お分かりになりますか(*Ü*)