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岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

ロニセラ・フラグランティシマ - 春の前触れ

2023-03-02 16:00:00 | みんなの花図鑑

安城デンパークのスプリング・ガーデン。
ロニセラ・フラグランティシマのクリーミィ・ホワイトの愛らしい花が咲いています。
「フラグランティッシマ」とは「非常に香りのいい」の意です♪ (Lensを通して・・・Part2 より)




ただシナマンサク、赤花マンサクのところにはあった解説板がここにはありません。
ネットにもあまり情報がありません。
中国原産で、幕末に日本を訪れたことのあるイギリス人のプラントハンターRobert Fortuneによって19世紀の中頃、中国からヨーロッパに持ち込まれました。(Lensを通して・・・Part2 より)





英語版Wikipediaの「Lonicera fragrantissima」によると
Lonicera fragrantissima はスイカズラ科の顕花植物」
「中国原産で、(中略)王立園芸協会のために中国で植物狩りをしていたスコットランド人のプラント ハンター、ロバート フォーチュンによって西洋の園芸家の注目を集めました。」





英語圏での一般名は winter-flowering honeysuckle(冬咲きニオイカズラ),fragrant honeysuckle(香りのよいスイカズラ), kiss-me-at-the-gate(門のところでキスをして),and sweet breath of spring(春甘き吐息).





よこ道ですが…
kiss-me-at-the-gate(門のところでキスをして)という一般名は面白いですが、
同じような感覚の Kiss-me-at-the-Garden-gate という呼び名があり、これは 三色スミレ(pansy) のことだそうです。





「「春の前触れ」と考えられているこの植物は、観賞用や生け垣として栽培されています。」
「耕作から外れて野生に定着すると、侵入雑草になる可能性があります。」(英文Wikipediaより)





さて、日本で一般的なスイカズラ(忍冬、学名:Lonicera japonica)のシベは 雄しべ5個、雌しべ1個ですが、
(クリックで拡大)
この冬咲きスイカズラのほうは 雄しべは4本、雌しべは1本とあります。(Lensを通して・・・Part2)





こうして拡大してみると、スイカズラ独特の長く大きな葯は共通しているようですね。
先ほど「雄しべは4本」とありましたが、この画像では背の低い5本目の雄しべが見えます。5本目は退化したのでしょうか?




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