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岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

コノテガシワ - つかの間の受粉滴

2023-03-03 15:39:11 | みんなの花図鑑
コノテガシワはヒノキ科の裸子植物で中国の北部~西部が原産地と考えられています。
「平面状の葉の様子が、子供の手のひらに似るとして「児の手柏」と名付けられ」ました。

2月23日

2月中旬に行ったときはまだ咲くそぶりも見せてなかったのに、2月23日に言ったら満開?でした。
コノテガシワの花は雌雄同株ですが、雌花ばかりが目立ちます。




なぜかというと、雌花には 4つまたは6つの穴があり、そこに水滴状の球が分泌されているからです。





この水滴を受粉滴といい、穴は受粉孔といいます。




飛んできた花粉は受粉滴で満たされた受粉孔の中を泳いで胚珠まで到達する仕組みになっているというのです。





花弁のような部分を種鱗といいます。種鱗は6個の鱗片でできていて、鱗片と鱗片の間にやはり6個の胚珠があります。




受粉滴は風で飛んできた花粉をとらえるのですが、甘いらしく、アブなどが舐めてることもあるようです。






2月27日

それが、4日後に行ったときには もう受粉滴は無くなっていました。すでに受粉は終わったのでしょう。





受粉滴が消え胚珠の珠孔が見えます。





果実

春に受粉した実が長いことかけて果実になります。これは9月の果実です。




2月23日にまだ葉に付いていた去年の果実です。種子は放出しています。






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