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岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

ポーチュラカとスベリヒユ

2023-09-09 13:00:00 | みんなの花図鑑
始め、タイトルは「スベリヒユとポーチュラカ」にしようと思いましたが、圧倒的にポーチュラカのほうが派手なので 順序を逆にしましたm(_ _)m

ポーチュラカ



ポーチュラカの別名は「ハナスベリヒユ」で、どちらもスベリヒユ科スベリヒユ属に属する近縁種です。








ポーチュラカとスベリヒユは 花が咲けば一目瞭然ですが、葉だけのときは見分けがつかないほどよく似ています。








ポーチュラカの花は 赤、ピンク、オレンジ、黄、白と多様です。後で見るように スベリヒユは黄色一色です。






ポーチュラカの雌雄のシベは独特です。
普通両性花は 中心に雌しべがあり、それを雄しべが取り囲むという形をとることが多いですが、
ポーチュラカの雌しべは中心から外れて雄しべの群れのいちばん外側にあります。










また、雌しべは雄しべより背が高く 自家受粉しにくい構造をしています。




また、不稔性と言って、もともと種が出来ないものや、出来たとしても発芽しない品種が多く流通しています。
そのためポーチュラカの種は一般には販売されていません。




スベリヒユ

スベリヒユの学名は Portulaca oleracea
つまり属名は ポーチュラカなのです。



種小名の oleracea は 「食用蔬菜の, 畑に栽培の」という意味のラテン語。



種小名にある通り、「畑の雑草として知られる身近な野草でありながら、独特のぬめりと酸味がある強壮食品で」「スベリヒユおよびその近縁の種は健康食品としても使われるω-3脂肪酸を多量に含む植物として知られている」(wiki 「スベリヒユ」)



花は小さく、雄しべと雌しべの関係は ポーチュラカほどはっきりしませんが、やはりめしべは雄しべたちの端にある模様。






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