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岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

チドメグサ?ゼニクサ??‐ 池の水草

2020-10-08 18:18:11 | みんなの花図鑑

堀内公園(愛知県安城市)の池に 写真のような水草が生い茂っていました。名前はもちろん分かりません。
例によって スマホの Google Lensアプリで検索してみました。
色々出してきた候補のうち、 最初、ツボクサ という水草の葉がよく似ていると思いました。

ところが その花の画像を見ると、池の水草のそれとはまったく異なっています。

ツボクサの花は 赤っぽいのです。



それに対し、この水草の花は どこかで(陸上で)見たことがある白い花弁(放射状の散形花序)の花なのです。
それで Google Lens が出した候補の中から、つぎに葉がよく似ているものとして「ブラジルチドメグサ」を画像検索してみました。すると、画像の中に 「ウチワゼニクサ」という水草が一緒に入っています。ブラジルチドメクサの別名かな?と思って調べると、よく似ているが別種とあります。




別種ですが、 この2つはともに 「ウコギ科のチドメグサ属」の水草だったのです。道理で 葉の感じがよく似ているし、花も ウコギ科の放射状の散形花序をしていたわけなのです。
さて、ウチワゼニクサか、ブラジルチドメグサか、どちらなのでしょう??
三河の植物観察「ウチワゼニクサ」には 「和名は葉の形が団扇(うちわ)の様で、硬貨にも似ていることに由来するといわれ、ウォーターマッシュルームの名で水草として流通している。」とあります。


それに対し、「特定外来生種のブラジルチドメグサ( H. ranunculoides) は葉に深い切れ込みがあり、繁殖力が強く、葉柄が1mに達することがある。」とされています。(同上)


問題の水草の葉を見ると、深い切れ込みとまでは言えないので「ウチワゼニクサ」のほうかな、と思いました。




こういう花なのです。似ていると思ったのは ヤツデや タラノキの花に似ていると思ったのでしょう。それにしても 水草に ウコギ科があるのも驚きでした(偏見からかもしれません)。




果実です。
実は もうひとつ似ている花と果実がありました。ニラの花と果実に似ていると思いませんか (^^ゞ
実をいうと 三河植物観察では 「ウチワゼニクサ」は 「セリ科」とされています。




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