アブリル - どこにでもあり、どこにもない

岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

ミソハギ科の「キカシグサ」だったのです

2020-10-09 07:29:04 | みんなの花図鑑
また名前の分からない水田雑草に出会いました。


場所は 水田(休耕田)で全体は 背の高いヒレタゴボウが覆っていますが、田の縁のほうに ホソバヒメミソハギと一緒に 生えていました。こうして写真にすると ホソバヒメミソハギとは 葉も花も違うのですが、現場で見ると 不思議なことに ホソバヒメミソハギの兄弟じゃないかと思えて仕方がないのです。
(上の画像は 大きさを知るために タカサブロウと一緒に写しています)

一緒に生えていたホソバヒメミソハギ(▼)






そんな小さな草ですが、葉を見ると、ちょっとだけ スベリヒユを思わせます。



名前を知るために、例によって 撮ってきた写真を スマホの Google Lensアプリで検索してみました。

そしたら、このように、(一枚目を除き)どの画像も 候補として「キカシグサ」を挙げてくるのです (^^ゞ




いったい「キカシグサ」とは何者か??
調べてみると、な~んだ、やっぱり「ミソハギ科」じゃないですか!血は争えないものですねぇ、ホソバヒメミソハギともたらす雰囲気が似ているわけです (^^)/
「キカシグサは日本全国、朝鮮・中国などに分布する一年草。水田や放棄水田に生育する。夏の水田では畦道との境にわずかに見られる程度だが、管理休耕田や稲刈りが終わった水田では広がって群落を形成することもある。」(植物雑学事典「キカシグサ」)
「比較的二次的自然度の高い水田や休耕田に多産し、本種が生育するような場所では多くの水田雑草が見られ、
水田雑草の観察に適した水田だといえる。」(西宮の湿性・水生植物「キカシグサ Rotala indica」)




「花は小さくて肉眼では構造等は分からない。」(ビオ・荒川さいたま「キカシグサ」)




「花は葉腋に1個ずつつき、淡紅色で直径約2mm。花の下に萼片とほぼ同じ長さの2個の小苞がある。萼は筒状鐘形で、先は4裂する。花弁は小さく、三角形の萼片と萼片の間につく。雄しべは4個。さく果は長さ約1.5mmの楕円形で萼に包まれる。花期は8〜10月。(野に咲く花)」(松江の花図鑑「キカシグサ」)




キカシグサ という名前の由来
◆「名前の由来は不明。」(キカシグサ - mirusiru.jp)

◆和名の語源は不明という。史前帰化植物で田んぼには普通と言われながら、キカシグサの漢字表記はなく、名前の由来も不明と いうのは珍しい。(西宮の湿性・水生植物「キカシグサ Rotala indica」)

◆「キカシグサというヘンテコな名前の由来はハッキリしないようですが、一説にはシラミの古語がキサシ、キカジであり、種子の様子がシラミの卵に似ているからとも言われているようです。」(キカシグサ Rotala indica var. uliginosa - Familiar Flowers 2)

◆「和名は、果実がシラミ(古語でキサシ、またはキカジ)の卵に似ていることに由来する。」(キカシグサ - Wikipedia)

とだんだん断定的になってきます \(^o^)/


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