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ちょっと前にはあんなに赤かったザクロ の葉も 新緑色(?)に移り、 いまザクロには花が咲いています。
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褐色の葉もわずかに残っていますけど、燃えるようなあの赤ではありません。
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初夏に鮮紅色の花をつける。(wiki 「ザクロ」)
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花は子房下位で、蕚と花弁は6枚、雄蕊は多数ある。 (同上)
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[果実]は花托の発達したもので、球状を呈し、秋に熟すと赤く硬い外皮が不規則に裂け、赤く透明な多汁性の果肉(仮種皮)の粒が無数に現れる。果肉1粒ずつの中心に種子が存在する。(同上)
英語で ザクロのことを Pomegranate ポムグラニット といいます。
これは 古いフランス語の PommeGrenade から来ています。 Pommeは今ではリンゴですが、古くは 「果実」一般の意味だったらしいです。それはOKなのですが...
では 「Grenade」のほうはどういう意味かということですが、 こういう説があります。 「Grenade」はスペインのグラナダ地方のことで、スペインのグラナダ地方特産の果物ということで PommeGrenadeになり、それが英語で Pomegranate になったのだと。。。
。。。
これには少々異論があります。
ザクロの原産は、イランやインド北部、サウジアラビアなど。 グラナダの特産かもしれませんが、原産ではありません。
1492年、イベリア半島最後のイスラーム圈だった 「ガルナータ王国」 は、カスティーリャ・アラゴン連合王国に敗北し、半島からイスラーム勢力は消滅します。
キリスト教圈で、「ガルナータ王国」 を、いつから、Granada [ グラ ' ナーダ ] と呼んだものかハッキリしません。11世紀から、そのように呼んでいたものでしょうか。
(mixi 「「グラナダ」 は 「ザクロ」 の意味か?」 より)
そこに書いてありますが、 もともとラテン語で granatum [ グラー ' ナートゥム ] は 「ザクロの実」のことでした。
これは granatus 「粒状の種の多い」 という形容詞の “中性形” です。
なので 英語のPomegranate、 古フランス語の PommeGrenade の意味は 「粒状の種の多い果実」 ということだったのです。
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ずっとまえ シリアの首都ダマスカス郊外で撮影した ザクロ。
私ははじめてダマスカスを訪れたとき オールドダマスカスの市場(スーク)で 片手で持つのがやっとの大きなザクロの実をみつけ、感激したことがあります。 5シリアンポンドだったか、とにかく売り子にむかって 5本指を出したら、このでかい果実を5つもくれ、 一つ食べるだけで腹いっぱいになり、翌日オフィスにもっていっても誰も食べてくれなくて 往生したことがあります。
懐かしい思い出です。
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